読書感想文 本の読み方のコツ(中学生・高校生・社会人)

読書感想文を書くための読書の仕方とは?
趣味の読書と異なり、感想文を書くための読書の際は、次のことがらを「探す姿勢で読む」ことが重要です。
あらすじ
まず、一度「流し読みでも良い」ので全体の話の流れをつかみます。「あらすじ」と「結末」を把握します。
登場人物
すべての登場人物のキャラクターを書きあげます。ドラマなどでいう「人物相関図」「人間関係図」のようなものを理解すると感想が思いつきやすくなります。
気になった部分
物語を読んで気になった部分、つまり「何かを感じた」「思い出した」「連想した」部分は、読者であるあなたが「感じ」「想った」部分ですから、その本で「感」「想」を抱いた箇所というわけです。気になった考え方や発言、エピソードなどは感想文で引用し活用するべき部分でもあります。
①「共感」を得た考え方や発言
(自分の考えや感覚と同じ部分)
②「違和感」を感じた考え方や発言
(自分の考えや感覚と違う部分)
③「発見」や「学び」を得た部分
(自分になかった新しい部分)
これらの箇所は、感想文のネタとして「理由付け」や「体験談」「事例」などを絡めて話を膨らませるべき部分だからです。これらの「気になった部分」にはポストイット(ふせん)などを貼っておきましょう。
これで作品の「あらすじ」と「登場人物」「気になった部分」が把握できたことになります。
「タイトル」を考察する
「もし、私がこの本のタイトルを考えたのであれば『○○○○○○』としたでしょう。なぜなら・・・」
「もし、私がこの本にサブタイトルを加えるのであれば『○○○○○○』と付けたでしょう。なぜなら・・・」
※本のタイトルは本の売り上げに影響するほどの重要な要素です。そのため、本を出す際、出版社ではタイトルを決めるためだけの「タイトル会議」が開かれるほどです。それだけタイトルに関しては様々な考え方ができるということです。「なぜこの本はこのタイトルなのか?」「なぜ日本語版のタイトルは原著のタイトルとは違うのか?」というような問いを投げかけ、自分なりの意見を感想文の中で展開するだけでも、かなりの文字数を埋めることができるでしょう。これはすべての本に使える作戦です。
内容以外にも注目する
例えば、本を書いた時の「著者の年齢」に注目する。もし、かなり若い年齢でその本を書いていたのであれば、その年齢でこの本を書き上げた著者の凄さに驚かされたことを、自分の精神年齢と対比させて感想にまとめるなど。
また「かなり昔に書かれた本」なら・・・「この本を読み、いつの時代も人間の感情は同じであることに改めて気づかさえた」「この本を読み、歳の離れた大人や老人も、同じような悩みや感情を経験してきた人なのだと改めて思えるようになった。」・・・というように「世代の違う人間への見方が変わった点」を感想に書くことができます。
外国の本の場合「心の共通点」の得られたエピソードに注目する。そして「日本人の私が同じように感動できたことに不思議な喜びを感じずにはいられなかった」「どこの国の人間にも同じ感情があるのであれば、私は必ず戦争はなくせるものだと確信した」・・というような内容につなげれば感想文らしくできるからです。
これらのチェックを基に以下の「感想文の書き方」のページで紹介した「メモ書き用テンプレート」に書き込んでいきましょう。
また、書き方で最も重要な「書き出し(書き始めの部分)」の書き方についてはこちらのページにまとめてあります。(大人気です)
読書感想文 書き出し【入賞21パターン】
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