読書感想文の書きやすい本【中学生高校生】逆発想


読書感想文は、宿題の中でも「あ~~めんどくさ~」の代表かもしれません。なので、なんとかスンナリ切り抜けたいと願うものです。そこで多くの人が自分に問うのが・・・

「簡単に読める本はなに?」
「感想文の書きやすい本はどれ?」
などです。

ところが

この問いかけ自体が、あまりよくないんです!

Σ(゚Д゚;) エッ!?

Sponsored Link

では「感想文の書きやすい本」を探しあてるために、自分に問うべきこととは、どういうものでしょうか?

それは・・・

自分がふだんから言いたくてしょうがないことは何?・・です。

要は、発表の機会さえあれば、いつかどこかで「言いたいこと」「聞いてもらいたいこと」「分かってもらいたいこと」「広めたいこと」「伝えたいこと」「主張したいこと」「気づいたこと」などを思い出し、その「言いたいこと」を基準にその内容を発表できそうなテーマの本を探すのです。

つまり「逆発想」です。

 
【 通 常 】⇒ 本を読んで思ったことを書く
この場合、読んでから自分の考えをまとめる必要があるため書くのが大変。

【逆発想】⇒ 言いたいことに合わせて本を選ぶ
この場合、自分の言いたいことはすでに決まっているため書くのが楽

 
このようなスタイルなら、ふだんから「言いたくてしょうがない気持ち」「伝えられる喜び」を原稿に反映できるわけですから、原稿用紙4・5枚分どころか、中には、本が書けるほどのボリュームで文章が書ける人もいるです。

よって、自分に問うべき具体的な内容は、次のようになものです。

【自問】
自分が「世の中に言いたいこと」は何か?
世の中に「広めたい考え方」は何か?
以前から「発表したいこと」は何か?
自分のもつ「世間と異なる意見」は何か?


 
このような問いに対する
「自分の考えを発表しやすいテーマの本」を選べばよいわけです。

つまり・・

テーマさえ合致していれば
本は何でもいいのです!

そして・・・

本文の中に出てきたフレーズを紹介しながら「この一文が目に飛び込んだ際、私のは次のような考えが浮かんだ。それは・・・」

という展開にし、以前から自分が言いたかったことにつなげればよいわけです。

要は「偶然この本を読んだおかげで、そのような考えを持つようになった」ということにするわけです。

読書感想文の課題を与える目的は、読書によって何らかの「学び」や「成長」を得させること、およびそれを「表現する能力」を育むことです。

そのため、感想文の読み手が「読書により学びが得られたのだ」と理解できる内容になっていれば、実際は以前から自分が言いたいことから逆算して書き上げた感想文でもよい(分からない・バレない)わけです。(笑)

ここぞとばかりに「ふだんから言いたいこと」を感想文の場を借りて発表しましょう!

次の文章は「いじめ」についての私の考え方ですが、これまでの課題図書にも「いじめの問題を考えさせる本」は多く、それだけ教育機関もこのテーマを重要しているわけです。

いじめに関しては、おそらくほとんどの人が「何かいいたいこと」があるのではないでしょうか。そうであるなら「いじめ」関連の本のを選び、自身の考える「思い」を書き表すのはどうでしょう?

まずは「本を読む前に」いじめに関する「あなた」の考えを箇条書きで構わないので、一度書き出してみることです。そして、各々の考えを「この本のこの部分を読んでいる際、このような考えが頭に浮かんだ」としやすい部分を探し、感想として表せばよいわけです。

「いじめ」関連本一覧
 

「いじめ」とこれからの教育について
     
    個人の人生という尺の中では「倫理観」という判断基準が大きな価値を占める。しかし「世代を超えた人類の連なり全体」を考えた場合、必ずしも倫理的に正しい行動が求められるわけではない。

    例えば、個人をその家系全体の尺度で捉えた場合、その家系として弱い部分を補うために取り込まなければならない性質(遺伝情報)を獲得するために、不倫など倫理的には正しくない行為や、自分自身としては嬉しくない、むしろ不幸になるような行動を無意識に選択してしまうことがあるのだ。いわば「遺伝子にコントロールされたがゆえの判断」である。

    このような考え方は近年、進化心理学という「世代を超えた人間の心理」を探求する研究領域が明らかにしてくれたものだ。

    この学問に私はとても興味をもっている。社会政策の中に、進化心理学的な「世代を超えた価値判断」の考え方を取り入れることはこれまでなかったからだ。

    例えば「いじめ」の問題を例にすれば、これまでの考え方なら「人をいじめることは可哀そうだからやめよう」とだけ伝えることになる。

    しかし、いつの時代も、いじめは存在するわけであり、そこには世代を超えた意義があるはずなのだ。つまりは「攻撃性の継承」や「弱い遺伝子を間引く」をいう、生物の本能として無くなっては困る性質を受け継がせるという側面もあるのだ。

    もちろん、そうだからといって、いじめを賞賛するわけではない。もちろん、いじめは無くすべきだと思うし、いじめられる側の立場になれば、絶対にあってはならないことだ。

    しかし、これからの教育では「人間には弱い立場の相手や、自分と異なるタイプの人間を攻撃してしまう性質が遺伝子の中に組み込まれている事実」を理解させたうえで「どうすればその性質をコントロールできるか」に焦点をあてた教育をすべきだと考える。

    いじめを無くすための教育法としては、これまでのように「命の大切さ」を前面にもってくるのではなく、さまざまなタイプの人間がいることの「多様性の価値」に焦点をあてた教育をすべきだと考える。つまり、さまざまな異なるタイプの人間がいるからこそ、世の中全体が上手く回っていくのだという方向性を理解させる教育である。

    少し考えてみれば、自分がまったく興味を示さない分野に尽力する他の人がいてくれることで、世の中全体がうまく機能しているのだと分かるはずである。

    私には、命の大切さの理解が、いじめの減少に繋がるとは思えないのだ。確かにいじめられた人間が自殺に追いやられる事実も存在するし、ニュースでも取り上げられるが、それは、いじめの数に比べれば相当稀なケースであるといえる。いじめをする側も、いじめる際「命を奪おうとしているのではない」ことも、私が「いじめの問題」と「命の大切さの教育」を分けた方がよいと考える理由である。

    「異なるタイプの人間が存在することの価値」を理解さる教育の場合、自分とタイプの違う人間の存在や、弱い人間ゆえに思いつく発想があることなどは「感謝の対象」という方向付けになる。人間は感謝の対象に攻撃をしようとは思わないものであるため、その方向付けの教育は、少なからず現在の教育以上の成果を生むと考えるのだ。

    つまり「攻撃する対象」を「感謝の対象」へと意識の方向付けを変える「価値基準変換教育」こそがこれからの教育で重視すべきものと考えるのだ。(1368文字)

 

自分が言いたいことや、世の中に伝えたいことがない場合は?

自分が言いたいことや、世の中に伝えたいことなどが特にないという人なら、自分が「頭にきたこと」「それ違うんじゃない」と思ったこと、または「嫌いな対象」を思い出し、その「文句をいいたい気持ち」や「反発する気持ち」を原稿にぶつけましょう。

【自問】
誰かの発言で「頭にきたこと」は何か?
自分にとって「ゆるせない事件」は何か?
生活の中で「違和感を感じることは何か?
世間の常識で「それ違うんじゃない」と思うものは何か?
「嫌いな対象」はなにか?

 
つまり、文句をいいたい気持ちや、メラメラする思いといった「反発する気持ち」を感想文の場を借りて吐き出せるテーマの本を選ぶのです。

人間のもつ「文句をいいたい気持ち」「反発する気持ち」は、心のバランスを保とうとする本能からくるものであり、自己保存のための強烈なエネルギーが働くものです。その強烈なエネルギーをもとにすれば、感想文に求められる原稿の量はそれほど苦痛なく書けるはずです。
 
生活の中で「違和感を感じたこと」に関係した本を選んだ際の感想文の書き出しの例

韓国では毎年約200万頭の犬の肉が食用として消費されています。また、日本ではクジラの漁に対し海外から強く非難されていることがニュースでよく取り上げられています。そればかりか、日本ではいたるところで「マグロの解体ショー」が実施され人気の「ショー」の一つになっています。このような事実を知るたびに、私は今日の人間の「食」に対する意識に違和感をもつようになりました。今回『いのちの食べ方』という本を題材に選んだのは、そんな私の、人間のもつ「食」に対する考え方を・・

読書感想文で求められる文字数は、せいぜい全体で2,000文字程度であり、しかも「書き出し」や「最後のまとめ方」の部分はある程度、書き方のパターンがあり文字数を埋めることは比較的容易です。そのため本来的に頭を使って考えなければならない文字数は1,200字程度なのです。

一つのテーマに「理由付け」「例え話」「個人的なエピソード」「昔と今との考え方の比較」「格言やことわざ」などを混ぜながら文章を書く場合、1,200字はむしろ足りないほどのスペースです。

標準的な読書感想文の構成(何をどの順序で書くか)や、文字数を増やすための考え方はこちらのページに書かれています。
読書感想文の書き方のコツ【中学生・高校生】図解
読書感想文の書き方と例【構成編】
 

「反発する気持ち」が与えるインパクトは強烈

多くの読書感想文は、本の内容を肯定的に捉えるものが多いのですが、その中において「反発する気持ち」「メラメラする思い」「アンチの主張」を軸にした感想文は、それだけで読み手に強烈なインパクトや興味づけを与えます。

もし、次のような書き出しの感想文があったのなら、おそらくどんどん先を読みたくなるのではないでしょうか?

「○○を読んで」
この本の内容に対し、たった2000文字というスペースで感想を書けという課題は私にはそうとう難しい。むしろ本一冊分でも書けるほどだ。本書を読み、私は著者の考え方の甘さに憤りさえ感じた。お会いして話す機会があるなら、私はおそらく相当きつく意見をぶつけるに違いない。この本は・・・

Sponsored Link

「言いたいこと」も「反発したいこと」も特にない場合の本選びは?

その場合は、基本に帰り「読みやすい本」の中から「タイトルが読書感想文を書くのにふさわしい本」を選ぶことになります。

特におススメの本選びのポイントは「教訓が散りばめられている本」で、かつ「見開き2ページ程度で1つのテーマが完結するベストセラー本」です。

読書感想文の審査をする先生方は、当然ながら、あなたが選んだ本をいちいち読んで内容を確かめるわけではありません。

Σ(゚Д゚;) アッそうか!

そのため、極端なことを言えば、立派なテーマについて書かれていることがわかるタイトルの本であれば、小学生向けの大きな字で書かれている「あっというまに読める本」であってもよい(バレる可能性は少ない)のです。(笑)

読書感想文のタイトルにつける「○○を読んで」の○○に入れるべきものが立派であれば体裁は整うため、すぐに読み終わる簡単な本がおススメなわけです。
 

物語本ではなく教訓本を選ぶ

「教訓が散りばめられた本」で見開き2~3ページで一つのテーマが完結する本の場合、気に入ったテーマだけ摘まんで読めばよく、本のすべてを読む必要はないからです。

ベストセラーであればなおよいのは「その分野でベストセラーの本であると知り、この本を読むことにした」・・・ということを「この本を選んだ理由として記載することができるから」です。つまり、本当は「簡単に読める本だから」なのですが、それより印象の良い理由付けができるからです。(笑)

そのような条件が整っている本を以下に紹介いたします。この本は内容もよく、実際、高校生の中にもこの本の感想を書き入賞した人もいます。

『置かれた場所で咲きなさい』渡辺和子著
(累計190万部のミリオンセラー)

また、教訓本と同じように、どこか気に入ったところをいくつか取り上げ、その部分をピックアップし、どのように活用していきたいかを書けばよい「考え方の本」もおススメです。いわゆるハウツー本ですが、読書感想文用としては「読書法の本」は相性がよいため特におススメいたします。

過去にも読書法についての感想で入選した方も多数存在します。「自分にとっての読書法が発見できた!」「読書の価値が分かった!」といった発見の歓びは、読書の習慣を身に着けてもらいたい主催者としても嬉しいわけです。

どこからでも読める感想文が書きやすいおススメ本はこちら・・
この本を読むと「ホントに」読書を習慣にしたくなります。(おススメ)
『読書力』ハイブロー武蔵著

古典的な名著はこちら・・
『読書について』ショーペン・ハウエル著

 

名著の近代古典を選ぶ

読書感想文用に昔から読み継がれてきた「名作」も、すでに「あらずじ」や、いわゆる感想文を書くための「攻略法」的なものが豊富に存在するため、そのアドバイスに従って感想を書けばよく、そのような意味では感想文が書きやすい本といえます。

そのような名作その本の書き方を紹介したコーナーがありますので、こちらのページをご覧ください。
「おすすめの本」の記事一覧
 
さらに・・・

つけ加えていえば、名作古い作品の中には「全文朗読版」が、YouTubeにアップされているものも多くあります。これは著作権が切れた作品は作者に許可をえることなく自由に使えるようになるからです。

そのため、読書が苦手という人は、YouTubeに朗読版がある本を聞き、感想文を書くという「裏ワザ」を使ってみるのもよいでしょう。

こちらのページには芥川龍之介の朗読版を集めてあります。
読書感想文におすすめの本【中学生・高校生の裏ワザ】
 

【最重要ページ】以上のような方法で、本を選んだ後は、ぜひ以下のページから感想文を書くにあたっての「コツ」「構成法」「話の広げ方」などを参考にしてください。

読書感想文の書き方のコツ
(テンプレートつき)

 
2018年の課題図書のあらすじと書き方を紹介したページもあります。
読書感想文2018課題図書一覧【あらすじ&書き方】
 


「書きやすい本はどれか?」という視点ではなく「言いたいことが言いやすい本はどれか?」の視点で本を選ぶ

Sponsored Link



関連記事&おすすめの記事

サブコンテンツ