『アフリカで、バッグの会社はじめました』読書感想文【例文3作品】

2024年の課題図書対策!

こちらでは「第70回 青少年読書感想文全国コンクール」中学校の部
『アフリカで、バッグの会社はじめました』の「あらすじ(内容)」や「着眼点のポイント」、そして「感想文の書き方の例文」などをご紹介いたします。

※おもに、中学生が2000字(原稿用紙5枚程度)で読書感想文を書くための内容になります。

「アフリカで、バッグの会社はじめました: 寄り道多め、仲本千津の進んできた道」
江口絵理 (著)
定価 ‏ : ‎ 1,650円
出版社 ‏ : ‎ さ・え・ら書房; 東京都版 (2023/6/30)
発売日 ‏ : ‎ 2023/6/30
単行本 ‏ : ‎ 136ページ
 

~~目次~~~~~~~~~~~~~~~
「アフリカで、バッグの会社はじめました」あらすじ
ここがポイント!着眼点の例
読書感想文【例文3作品】
他の課題図書&過去の入賞作品

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「アフリカで、バッグの会社はじめました」あらすじ

「アフリカで、バッグの会社はじめました~寄り道多め、仲本千津の進んできた道~」は、仲本千津さんという社会起業家のユニークで感動的な人生を描いた作品です。千津さんは、目を見張るような鮮やかな色彩と花や動物、サークル模様が特徴的なバッグ・ブランド「リッチーエブリデイ」を立ち上げ、その活動が注目されています。彼女のストーリーは、一見すると華やかですが、その背後には多くの葛藤と挑戦がありました。

幼少期から「人の命を救う仕事をしたい」という強い思いを抱いていた千津さんは、最初は医師を目指していました。しかし、その夢を断念せざるを得ず、次に国連職員としてのキャリアを志します。大学時代には研究者の道を進もうとしましたが、最終的には銀行員として社会に出ることになります。それでも、自分の本当にやりたいことを探し続けた千津さんは、転職先でアフリカ・ウガンダのシングルマザーたちに出会い、その出会いが彼女の人生を大きく変えるきっかけとなりました。

「彼女たちの力になれるビジネスはないだろうか」と考えた千津さんは、アフリカンプリントを使ったバッグを製作・販売する会社を立ち上げました。彼女の目標は、バッグづくりを通じてアフリカの貧困問題を解決し、女性たちを勇気づけ、自立を促すことです。千津さんの活動は、単なるビジネスではなく、社会的な問題解決を目指した取り組みとして注目されています。

千津さんがこの道を選ぶ決意を固めた背景には、東日本大震災を東京で経験したことがあります。この大きな災害を通じて、彼女は「いつ何が起こってもおかしくないのだから、やりたいことを今やらなければ、将来後悔するかもしれない」と感じ、アフリカへと向かう決断をしました。

彼女の努力と情熱によって、シングルマザーたちが製作したバッグは人気ブランドとして成功し、アフリカと日本の両国に新しい文化と経済的な利益をもたらしました。この取り組みは、単に寄付や援助を行うのではなく、現地の人々に自立のための技術と機会を提供するものであり、真の意味での支援活動と言えます。

千津さんが事業を続けるなかで、意識していることや実践することは次の通りです。

セーフティネットを作る
病気やケガなどの急な出費にも対応できる仕組みを作る

大量廃棄の問題をなくす
環境負荷が低く、違法コピーでない、アフリカで作られた布でバッグを作る

日本人にも選ぶ喜びを与えたい
バッグ選びに限らず、「自分の心に正直に生きよう」というメッセージを与えたい

コロナのロックダウンにも今できることを実践
信頼できる人を手放してはいけないと思い、今後の方針を伝えた

そんな千津さんが会社を運営する動機には、幼い頃に弟を川の事故で亡くしたという経験があった。人の命を助けたい、千津さんはその想いを大切にし、今も挑戦を続けています。

仲本千津さんの物語は、迷いや困難に直面しながらも、自分の信じる道を歩み続ける姿を描いた進路決定のドキュメンタリーです。彼女の人生からは、多くの人が勇気とインスピレーションを得ることでしょう。彼女のように、自分の夢を追い求めることの大切さ、そして他者を助けるために行動することの意義を教えてくれます。
 

「アフリカで、バッグの会社はじめました」着眼点の例

本書からの学びのポイント

以下の内容を「本書から学んだこと」の中心にし、それを伝える目的で感想文を書くとよいでしょう。そうすることで「本書の出版意図に沿った感想文」になります。さらに、具体的な発見や気づきを紹介することで、高得点を狙いやすくなります。
 
持続可能な支援の重要性
千津さんは一時的な援助ではなく、現地の人々が自立できる仕組みを作ることを重視しています。例えば、シングルマザーたちに技術を教え、バッグ製作を通じて安定した収入を得られるようにしました。これにより、支援が持続可能となり、依存から自立への道が開かれます。この学びは、支援活動において短期的な解決策ではなく、長期的な視点での取り組みの重要性を理解する助けになります。

夢を追い続けることの大切さ
千津さんのキャリアの変遷は、夢を追い続けることの意義を教えてくれます。彼女は医師、国連職員、研究者、銀行員と様々な道を経て、自分の夢を見失わずに探し続けました。最終的にアフリカでの活動にたどり着いた彼女の姿勢は、どんなに遠回りをしても、夢を諦めずに追求し続けることの大切さを示しています。この学びは、目標達成への忍耐力と信念を持つことの重要性を理解させます。

人生に影響するのは出来事ではなく捉え方
千津さんがアフリカに向かう決心をしたきっかけは、東日本大震災を東京で経験したことです。その時に感じた「いつ何が起こってもおかしくないのだから、自分のやりたいことをやれる時にやらなければ、きっと将来の自分が後悔するかもしれない」という気持ちが、千津さんをアフリカへ行くことを決断させ行動に移させたのです。これは「不幸な出来事も捉え方しだいでプラスになる」という例です。この点に注目し感想文に活かすのもよいでしょう。

異文化理解と受容の大切さ
千津さんがアフリカで活動する中で、現地の文化や生活に対する理解と尊重が重要であることを学びました。彼女は現地の人々と協力し、文化を尊重しながらビジネスを展開しました。この学びは、異文化交流において、相手の文化を尊重し、受け入れる姿勢がどれだけ重要かを教えてくれます。多様な価値観を尊重することは、グローバルな社会で成功するための鍵となります。

社会起業家精神の価値
千津さんの活動は、ビジネスを通じて社会問題を解決しようとする「社会起業家」の精神を体現しています。彼女は単に利益を追求するのではなく、社会的な課題に対して積極的に取り組み、持続可能な解決策を提供しています。この学びは、ビジネスと社会貢献を両立させることの意義を理解させ、社会に対する責任感を育てます。

自分の経験を活かす
千津さんはこれまでの様々な経験を活かして、アフリカでの活動に取り組んでいます。銀行員としてのビジネススキル、研究者としての分析力、国連職員を目指した経験が全て役立っています。この学びは、自分の過去の経験やスキルが、どんなに異なる分野でも有益であることを教えてくれます。どんな経験も無駄にはならず、新しい挑戦の糧となることを理解する助けになります。

・・・これらの内容で「自分自身の考えや行動にどのように影響を与えたか」を具体的に述べることで、より深い理解と洞察を示すことができます。
 

—–話の広げ方の例———————-

書き出しは「なぜこの本を選んだか」の説明から始めるとスムーズです。
⇒ 読書感想文の書き出し例(入賞21パターン)

「この本の内容を父に話すと、父は・・・」というように、本の内容を家族に教えた際のエピソードを加える感想文もよいでしょう。家族の意見を加えることで、高度な内容の感想文や、意外性のある内容の感想文に進展させることができます。

例)本の内容を父に教えると、父は私に「人間の思いの強さは行動の大きさで測れるものだ」といいました。確かに、仲本さんの行動力には驚かされるものがありましたが、それは父の言う通り、仲本さんの思いの強さの表れなのだと思いました。・・・など。

例)本の内容を父に教えると、父は「人間は自分のために動く場合は大したことができないものだが、社会性に目覚めた人間は、仲本さんのように偉大なことを成し遂げられるものなのだ」と教えてくれました。私は父からのその話を聞いて、これまで「社会を意識する」という考えが自分にはまったくなかったことに気づかされ、とても反省させられました。・・・など。

「もし、この本に続きがあるなら」という切り口で、自分の想像する「本書の続き」を書いてみるのもよいでしょう。

「この本をきっかけにして、さまざまなことを本を読んでもっと勉強したいと思えるようになった。」・・・という締めくくり方もよいでしょう。読書の習慣を身に着けるキッカケになったとする感想文は「教育的効果の表れを感じさせる感想文」です。

この本を読んで、物語や経験などを「伝えることの価値」「書き残すことの価値」について気づけたことを発表する感想文も素晴らしい着眼です。そして「自分も大人になったら物語や経験を本に書き残せるような大人になりたいなと思いました。」とするまとめ方も良いでしょう。

・・・これらの「話の広げ方」を活用しつつ、関連する「自分の思い出」や「最近の話題」などと絡めて感想文を書いてみましょう。自分の思い出や最近の話題などを絡めた内容にすることで、本の内容に「自分」や「社会」を絡め、「応用の利く読書をしたこと」が伝わる読書感想文にできるわけです。

その他の「話の広げ方」の一覧

 
学校などの教育機関が与える課題は「教育的成果」を期待してのものです。そのため、教育機関からの課題としての読書感想文を書くにあたっては「どのような学びを得ることができたか」を感じ取れる感想文にすることが大切です。つまり「人として大切なことについて発見できたこと」や、「考え方の変化(成長)があったこと」、これらが文章から伝わってくる感想文を書くことです。
 

「アフリカで、バッグの会社はじめました」読書感想文の例【例文】

以下に、読書感想文の例文をご紹介いたします。文字数はまちまちですが「書き方」「着眼点」の参考にしていただければと思います。

原稿用紙に書く際は、改行のための空白部分も字数として数えます。句読点はそれぞれ1字に数えます。また、題名、学校名、氏名は字数に数えません。
 

これは便利!テキスト入力を原稿用紙に変換できるサイト
原稿用紙エディター

『アフリカで、バッグの会社はじめました』で学んだ未来を変える力

書店の今年の課題図書コーナーで「アフリカで、バッグの会社はじめました」という本のタイトルに目を引かれた。アフリカでバッグの会社を立ち上げるというテーマに興味を持ち、手に取った。数ページ立ち読みして、「社会起業家としての挑戦」や「アフリカの貧困問題に取り組む姿勢」に惹かれ、この本を題材にすることに決めた。
⇒ 読書感想文の書き出し例(入賞21パターン)

この本を読み終えた時、私は夢を追い続けることの大切さと、それを実現するための努力と情熱について深く考えさせられた。仲本千津さんの人生は、困難や挫折を乗り越え、自分の信じる道を歩み続ける姿勢が印象的であった。

私のこれからの人生において、様々な転機が訪れるだろう。その時に、仲本千津さんのように夢を追い続ける姿勢を持ち続けたいという思いから、この本の感想を書き記しておくことにした。未来の自分が今の自分の感じたことや学びを振り返るための一助になればと考えている。

この本で特に心に残ったのは、千津さんが医師を目指す夢を諦めた後も、国連職員、研究者、銀行員と様々な道を経て、夢を追い求め続けたことである。どんなに困難な状況でも、自分の目標を見失わず、常に新しい挑戦を続ける姿勢に感銘を受けた。

もう一つ印象に残ったのは、千津さんがアフリカ・ウガンダのシングルマザーたちと出会い、ビジネスを立ち上げた部分である。現地の文化を尊重しながら、彼女たちが自立できる環境を整える取り組みは、単なる慈善活動ではなく、持続可能な支援の重要性を教えてくれた。

この本の魅力は、千津さんの人生経験を通じて得られる具体的な学びと、それを読者が自分の人生にどう応用するかを考えさせる点にある。また、この本を読むタイミングも重要だと感じた。

私がこの本を読んだのは、自分の将来について考え始めた時期であり、その時期にこの本に出会えたことは非常に幸運であった。夢を追い続けることと、持続可能な支援の大切さを学ぶことで、自己成長に繋がると感じた。

さらに、私は本書から、著者が伝えようとしていた夢を追い続けることの大切さや持続可能な支援の価値以上に、「情報を伝え残すことの価値」を発見できた。

それは、人が何らかの判断をするためには判断材料が必要であり、その材料を自己の経験だけに頼っていては少なすぎると痛感させられたからである。これに伴い、個人の経験を補ってくれるものが「本」であり、読書が大切であると本書は私に気づかせてくれた。

この本を通じて学んだことは、私にとって過去を変えることはできないが未来は変えられるという大発見である。千津さんのように、どんなに遠回りをしても、自分の信じる道を歩み続けることで未来を変えることができるのだと実感した。

さらに、未来の特定の時期から現在を眺めれば、現在は過去になる。そうであるなら、過去はこれから作れるという発見も得た。つまり、未来の特定の時期までに成功したいのであれば、それまでに「そうなるに値する過去」を「これから作ればいい」ということである。

これは私にとって希望に満ちた発見であり、これからの人生を変える鍵となる言葉である。この意識を持って日々の生活を真剣に生きたいと思う。

夢を追い続けるためには、自分の行動が正しいものであるように、たくさんの経験を積み、学ぶことが必要だと感じた。千津さんも様々なキャリアを通じて得た経験を活かし、自分の夢を実現してきた。私もこれから多くのことを学び、経験を積むことで、自分の目標に向かって進んでいきたいと思う。

この本を読む前の私は、夢を追い続けることについて深く考えたことはなかった。しかし、千津さんの物語を通じて、夢を持ち続けることの大切さと、その夢を実現するための努力がいかに重要かを理解した。以前の私は、目の前の課題に追われるだけで、自分の将来について具体的に考えることが少なかったように思う。

この本と出会えたことは、私にとって大きな財産である。仲本千津さんのように、自分の夢を追い続ける姿勢を持ち、困難に立ち向かう勇気を持ちたいと強く感じた。未来の自分がこの本を再び読み返す時、今とは違う視点で新たな学びを得られることを期待している。そのために、今できることを全力で取り組み、日々成長していきたいと思う。

また、読書を通じて得た情報を自己の経験と結びつけ、SNSなどを通じて自分も情報を伝え残すようにしていきたいと考えている。読書により判断材料の分母を増やし、多様な視点から物事を捉える力を養うことが大切だと感じた。私にこのような意識変革のきっかけを与えてくれた本書の著者には、最大限の敬意と感謝の気持ちを捧げたい。

この本を読んで学んだことを胸に刻み、日々の生活に活かしていきたいと思う。仲本千津さんのように、夢を追い続けることを忘れず、困難に立ち向かいながら、自分の信じる道を歩んでいきたい。これからの人生をより豊かにするために、日々努力を続け、未来に向けて「そうなるに値する過去」を作り上げていく決意を新たにした。
 

『アフリカで、バッグの会社はじめました』が教えてくれた持続可能な支援の重要性

いつのころからか、私はニュース番組などで、世界中の問題が話題になると、なぜこれほど多くの人々が貧困や不平等に苦しんでいるのか疑問に思っていた。そんな私が、感想文のための本を選ぶ際に、「アフリカで、バッグの会社はじめました~寄り道多め、仲本千津の進んできた道~」というタイトルに目を引かれた。アフリカでバッグの会社を立ち上げるというユニークなテーマに興味を持ち、この本を読むことを決めたのだ。
⇒ 読書感想文の書き出し例(入賞21パターン)

この本は、仲本千津さんがアフリカ・ウガンダでバッグの会社「リッチーエブリデイ」を立ち上げるまでの軌跡を描いたものである。幼少期から「人の命を救う仕事をしたい」という夢を抱き、医師、国連職員、研究者、銀行員と様々なキャリアを経て、自分の夢を追い求め続けた千津さん。

最終的に、アフリカンプリントを使ったバッグの製作を通じて、シングルマザーたちが自立できる環境を整え、貧困問題の解決に貢献することを目指した。この本は、社会起業家としての挑戦とその意義について深く掘り下げている。

特に気になった部分は、千津さんが銀行員としての安定したキャリアを捨てて、アフリカに渡る決断をした点である。この決断は、東日本大震災を東京で経験したことが大きなきっかけとなった。震災の中で、いつ何が起こるかわからない現実に直面し、「やりたいことをやるべきだ」という思いが強まったのだ。この部分を読んで、私は彼女の勇気と決断力に感銘を受けた。安定を捨てて不確実な道を選ぶことは容易ではない。しかし、千津さんの行動は、自分の夢や信念に従うことの大切さを教えてくれた。

もう一つ印象に残ったのは、千津さんがアフリカのシングルマザーたちに技術を教え、彼女たちが自立できるよう支援するというアプローチである。彼女は、バッグ製作を通じて貧困問題を解決しようとしたが、その根底には持続可能な支援の考え方があった。私も小学生の時、2日間だけの短期的なボランティア活動に参加した経験があるが、千津さんの取り組みはそれとは比較にならないものであり、長期的な視点での支援の重要性を教えてくれた。

また、私の父はよく「本の価値は本の内容以上に、何かのきっかけを与えてくれるところにある」と言っている。この言葉を思い出しながら本書を読んだところ、千津さんの活動に刺激され、アフリカの現状や社会起業家について詳しく調べるきっかけとなった。この本は、父の基準でいう「価値の高い本」だったと言えるだろう。私にとっても、この本は夢を追い続けることの重要性を再確認し、社会問題に対する関心をさらに深める契機となった。

さらに、主人公と現地のシングルマザーたちとの何気ない会話を読んだ際、「言葉には人を変える力がある」という大きな発見を得た。例えば、千津さんが「あなたたちには力がある」と言った言葉は、シングルマザーたちに自信を与え、彼女たちの人生を変える一助となった。このエピソードを読んで、私も自分の発する言葉や受け取る言葉にもっと注意を払わなければならないと感じた。

この本を読んだ翌朝、私は次のような夢を見た。夢の中で、私は広大なアフリカの大地に立っていた。目の前にはカラフルな布を持った女性たちがいて、彼女たちと一緒にバッグを作る作業に没頭していた。彼女たちの笑顔や真剣な表情が印象的で、私もその場で一緒に働きながら充実感を感じていた。

おそらく、このような夢を見た理由は、本書が私に与えた深い影響によるものだと思う。千津さんの活動に共感し、自分も何か社会に貢献したいという気持ちが高まったからだ。この夢は、私にとっての新たな目標や使命感を象徴しているように感じた。

本書を読み、私は夢を追い続けることの大切さだけでなく、社会起業家精神の価値について深く考えさせられた。千津さんは、自分の夢を実現するために、常に新しい挑戦を続けた。そして、彼女の活動は、社会問題の解決に対する新しいアプローチを示している。彼女のように、ビジネスを通じて社会に貢献することができるという視点は、私にとって新しい発見であった。

ことわざに「石の上にも三年」というものがあるが、これは長期間の努力が重要であることを示している。千津さんの物語は、このことわざの意味を再確認させてくれた。

この本と出会えたことは、私にとって大きな財産である。仲本千津さんのように、自分の夢を追い続ける姿勢を持ち、困難に立ち向かう勇気を持ちたいと強く感じた。未来の自分がこの本を再び読み返す時、今とは違う視点で新たな学びを得られることを期待している。そのために、今できることを全力で取り組み、日々成長していきたいと思う。この本は、私にとっての指針となる作品であり、これからもその教訓を胸に刻んで生きていきたいと思う。
 

YouTubeにこの本の読書感想文がアップされていましたので、ご紹介いたします。

以下は、この動画の内容をテキスト化したものです。

支援活動から学ぶこと

成功を成し遂げる人は、普通の人と少し違うところがあるのだと感じました。よその国の貧困問題を解決したいと考える思考が私には驚きを隠せません。そのような気持ちが読み始めの感想でした。

仲本千津さんは映画や、海外ドラマを観た影響で医者になりたいと夢を抱きます。その後、国連職員から研究者へと夢が変わります。早稲田大学から一橋大学院へ行く努力家です。大学院卒業後は大手の銀行員になります。将来、生活の安定を保障されたような企業に就職したにもかかわらず、アフリカに行き「人の命を救いたい」という一念のみで銀行を辞めてアフリカで支援活動をするようになります。

さらっと、書かれていますが、周りの反対がもの凄いのではないかと想像してしまいます。もし、自分が同じ立場だったら、早稲田大学に入学した時点で親に自慢されまくられるでしょう。親だけじゃなく、親族や学校の友だちにも噂されまくると思います。そのくらいの偉業なのに、アフリカで人助けしたいなんて言ったら、身内から頼むから考えを改めてと、心からお願いされそうです。

千津さんが決心したきっかけは、東日本大震災を東京で経験したことです。その時に感じたことは、いつ何が起こってもおかしくないのだから、自分のやりたいことをやれる時にやらなければ、きっと将来の自分が後悔するかもしれないという気持ちになり、アフリカへ行くことを決断し行動に移したのです。

私は千津さんのように、小さいころからやりたいと思っていることがあるのだろうかと考えてみました。歌が上手な人や、踊りが上手な人への憧れのようなものが、少しはあるかもしれないですが、強い信念ではなく、どちらかと言えば、現実逃避に近い妄想のような感じです。極端な例えで言うのならば、異世界に転生して、全てのレベルとステータスをカンストして無双になり、仲間に慕われながら街づくりをするというようなことです。

分かりにくい例えかもしれませんが、一部の人にはものすごく刺さる例えになっているはずです。そんな同志と語り合いたいことが、目下の夢です。千津さんと比較すると変な夢ですが気にしません。なぜなら、多様性の時代だから想像は自由なのです。今は誰にも縛られない時代だからです。そして私は夢に近づくために、ゲームのコントローラーを握るのであった。そんな、言い訳しか考え付かないです。

アフリカに行った千津さんは、生活に苦しんでいる才能のあるシングルマザーに技術を学ばせて、オリジナルバックを作製販売する会社を作り、人気ブランドとして成功させます。今まで感じていた違和感のようなものが、私の心の中で溶けだしたような気持になりました。

困っている人を助けることは何をするのかと、私が考えていたことは、直接お金や物をあげることだと思っていたからです。千津さんは、魚をあげるのではなく、魚の釣り方を教えると言うことです。カイジで例えるなら、お金を渡さずに、ジャンケンカードのコツや、地上74mの電流鉄骨の渡り方の攻略法を教えることです。正に圧倒的至福!「ざわざわ」と言う声が聞こえてきそうです。これも、一部の人に共感して頂きたい。 

貧困国には、先ほど述べたようなお金や物の支援はあると書いてあります。しかし、お金の流れは寄付者が意図するところに届かなかったりするそうです。そして、支援物資の中に衣服があります。世界では衣服の生産量は過剰のようで、その過剰の未使用品など送られてくるそうです。

私はテレビで時々感じる違和感があったのですが、この事実を知って納得しました。それは、明らかに貧しい生活をしていそうな裸足で短パンの人が、ヨレヨレのルイビトンや、グッチと言った先進国の人でも一部の人しか着ていないハイブランドのシャツを着ている映像を見たことがあるからです。

そんな服を買うお金があるなら、食料を買った方がいいのでは?もしかして、偽物かな?偽物だってそれなりの値段がするのでは?と感じていたのですが、寄付された服を価値も分からずに着ているのかもしれないと分かったことです。

千津さんが国境を越えて、貧困問題を解決する意味が、最後まで読んで分かることが出来ました。まず、困っている人を助けることに国境は無いと言うことです。それだけではなく、他国の文明を取り入れて、加工したバックを販売することにより新しい文化を日本に取り入れ、お互いの国で経済を回すことにより、利益を得て両国の発展へと繋げることが出来ていました。

関わる人を幸福にするやり方があることに気付きました。私も、身の回りの小さなことから始めていく決意が生まれました。


 

社会性に目覚めた人は強し
 

用紙・字数のルール その他

原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。原稿用紙の大きさ、字詰に規定はありません。
文字数については下記のとおりです。

小学校低学年の部(1、2年生) 本文 800字以内
小学校中学年の部(3、4年生) 本文1,200字以内
小学校高学年の部(5、6年生) 本文1,200字以内
中学校の部 本文2,000字以内
高等学校の部 本文2,000字以内

※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白も字数として数えます
※題名、学校名、氏名は字数に数えません。

応募のルールについての詳細は主催者ページで発表されます。
「青少年読書感想文全国コンクール応募要項」
 

他の課題図書&過去の入賞作品

2024年の中学生用の課題図書全3冊は次の通りです。
クリックすると解説ページが開きます。

過去の課題図書の紹介

過去の課題図書も「自由図書」のジャンルとして感想文を提出することができます。そのため、どの本を読もうか迷っている場合「書き方のアドバイス」や「例文」が存在する過去の課題図書の中から本を探してみるのも得策です。

2023課題図書

2022課題図書

2021課題図書

2020課題図書
 
2019課題図書

2018課題図書

2017課題図書

2016課題図書
 

また、長年読み継がれている「名作」の中から感想文を書く本を選ぶのもよいでしょう。こちらも書き方のアドバイスや例文つきです。
名作おすすめ本一覧
 
書き方の参考用に、過去の入賞作品の紹介ページも作りましたのでご活用ください。

【最重要ページ】感想文を書くにあたっての「コツ」「構成」「話の広げ方」などの詳細は下記のページに掲載しています。(気になる審査基準も掲載!)

読書感想文の書き方のコツ
(テンプレートつき)

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