「どうやってできるの? チョコレート」読書感想文の書き方【例文つき】
2024年の課題図書対策!
こちらでは「第70回 青少年読書感想文全国コンクール」小学校「低学年」の部(1、2年生用)
『どうやってできるの? チョコレート』の「あらすじ」や「着眼点のポイント」、そして「感想文の書き方の例文」などをご紹介いたします。
※おもに、小学生が800字で読書感想文を書くための「書き方を教える大人むけの内容」をお届けしております。
「どうやってできるの? チョコレート」
田村 孝介 (写真), Dandelion Chocolate Japan株式会社 (監修)
定価 : 1,430円
出版社 : ひさかたチャイルド (2023/1/19)
発売日 : 2023/1/19
単行本 : 32ページ
~~目次~~~~~~~~~~~~~~~
「どうやってできるの? チョコレート」あらすじ
ここがポイント!着眼点の例
読書感想文の例【例文】
他の課題図書&過去の入賞作品
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「どうやってできるの? チョコレート」あらすじ
原料のカカオから板チョコレートができるまでを、豊富な写真としかけ画面を使いながら、順を追ってみていきます。原料が変化して食べ物になるふしぎ、そして社会の仕事にも目が向く写真絵本です。
「どうやってできるの? チョコレート」着眼点の例
数ある本の中から、どうしてこの本を選んだのかを説明するところから書き出すのも良いでしょう。
あらゆる物には、そこに存在するまでにはストーリーが存在します。それが分かれば、あらゆるものに「ありがたみ」や「感謝の念」が増すものです。この本によって、そのような考え方が芽生えたことを感想文から感じ取れる内容にしてみましょう。
「世界は誰かの仕事でできている」・・これは、缶コーヒー「GEORGIA」のCMで使われたキャッチコピーですが、本書は、この考え方を学ぶための教材といってもよいものです。本書を通じ「仕事の意義」や「仕事のすばらしさ」「仕事の尊さ」の発見がえられた様子を感じ取れる感想文にしてみましょう。
※類似の課題図書としては2023年の課題図書『給食室のいちにち』がありますので、そちらの記事も参考になるでしょう。
チョコレートができるまでには、大勢の人の努力が必要であることが書かれています。その点に注目し、いつも何気なく食べているチョコレートが有難いものであることに気づいたことを中心にした感想文をかいてみるのもよいでしょう。
この本を通じて、初めて知ったことや、驚いたこと、不思議に思ったことなどを「理由とともに」感想文に書いてみましょう。
この本を読んだ後、チョコレートが食べたくなったことや、実際に食べてみて、今までよりおいしく感じた様子を感想に盛り込んでみるのもよいでしょう。
チョコレートができるまでの様子を知れたことで、次は何についての「できるまで」を知りたくなったか?そのことについて「理由とともに」発表する感想文もよいでしょう。
—–話の広げ方の例———————-
「この本の内容をお父さんに話すと、お父さんは・・・」というように、家族に本の内容を伝えた際のエピソードを加える感想文もよいでしょう。家族の意見を加えることで、意外性のある感想文に進展させることができます。
例)本の内容をお父さんに教えると、お父さんは「チョコレートができるまでには、いろいろな道具が使われていたけど、道具について何か思ったことを感想文に書いてみるのはどうだろう」と言いました。僕もカカオ豆の殻をむいたり、カカオをかき混ぜる機械がなかったら、ものすごく大変だろうなと思ったため、機会を発明した人も凄いなとおもいました。・・・など。
例)本の内容をお父さんに教えると、お父さんは「カカオを日本で作れないのはどうしてかを調べて感想文にかいてみるのはどうか」と教えてくれました。・・・など。
「この本をきっかけにして、いろいろなことを本を読んでもっと勉強したいと思えるようになりました。」・・・という締めくくり方もよいでしょう。読書の習慣を身に着けるキッカケになったとする感想文は「教育的効果の表れを感じさせる感想文」です。
本の中では現代的な機械による作り方が書かれていましたが、昔はどの様に作っていたのかを調べ、道具のありがたさについて思ったことを述べる感想文にしてみるのもよいでしょう。
「この本を読んだ次の日の朝、僕はチョコレートの夢を見ました。夢の中では・・」ということにして、夢の中で見たチョコレートの話を書いてみるのもよいでしょう。「夢に見るほど影響力のあった本だった」ことが伝わる感想文の書き方の裏ワザです。(笑)
この本を読んで、物事を「伝えることの価値」「書き残すことの価値」について気づけたことを発表する感想文も素晴らしい着眼です。そして「自分も大人になったら何かを本に書き残せるような大人になりたいなと思いました。」とするまとめ方も良いでしょう。
・・・これらの中からいくつかを取り上げ、関連する「自分の思い出」や「最近の出来事」などと絡めて感想文を書いてみましょう。
学校などの教育機関が与える課題は「教育的成果」を期待してのものです。そのため、教育機関からの課題としての読書感想文を書くにあたっては「どのような学びを得ることができたか」を感じ取れる感想文にすることが大切です。つまり・・・
この本を読んだ後、チョコレートやその他、すべてのモノに対する向き合い方について、どのような考え方の変化(成長)があったか。
・・・が伝わる内容の感想文を書くことが特に大切となります。
「どうやってできるの? チョコレート」読書感想文の例【例文】
以下に、読書感想文の例文をご紹介いたします。文字数はまちまちですが「書き方」や「着眼点」の参考にしていただければと思います。小学生ではまだ習っていない漢字も含まれているため、その部分も平仮名に直したあとの文字数で、規定の文字数に合わせてください。
※原稿用紙に書く際は、改行のための空白部分も字数として数えます。句読点はそれぞれ1字に数えます。また、題名、学校名、氏名は字数に数えません。
これは便利!テキスト入力を原稿用紙に変換できるサイト
原稿用紙エディター
「どうやってできるの? チョコレート」を読んで①
ぼくはチョコレートが大好きで、どうやって作られているのかがとても気になりました。毎日食べているチョコレートがどのように作られているのかを知ることで、もっとチョコレートを楽しめると思い、この本を選びました。
この本には、チョコレートの原料となるカカオの実が実寸大の写真で紹介されていました。カカオの実が思っていたよりも大きくてびっくりしました。カカオの実がどのようにして収穫され、カカオ豆が取り出されるのかが詳しく説明されていて、とても興味深かったです。
チョコレートができるまでには、たくさんの人々の努力が必要だということもよくわかりました。カカオの実を収穫する人、乾燥させる人、運んで届ける人、そしてチョコレート工場で働く人たち。すべての工程にそれぞれ専門の人がいて、その人たちの努力があってこそ、おいしいチョコレートができるのです。
日本ではカカオが採れないため、カカオは海外から輸入されています。それでもぼくたちはおいしいチョコレートを手に入れることができます。そのため今の生活で普通にチョコレートが食べられることが幸せなことだと実感しました。
この本を読んで、次は「牛乳がどうやってできるのか」を知りたくなりました。牛乳も毎日のように飲むものなので、その作り方を知ることで、さらにいろいろな食べ物への感謝の気持ちが芽生えると思います。
この本を読むまでは食べ物について、それほど感謝の気持ちを持っていませんでしたが、本を読んで、ぼくたちが食べる食べ物にはたくさんの人の努力が詰まっていることが良くわかり、食べ物に感謝しないといけないんだなと思うようになりました。これからは出された食べものを大切にして、感謝の気持ちを持って食べたいと思いました。
「どうやってできるの? チョコレート」を読んで②
お母さんとチョコレートクッキーをよく作るので、この本を選びました。チョコレートがどうやって作られているのか知りたかったからです。カカオの実がどうやってチョコレートになるのかが写真つきでわかりやすく書かれていて、すごくおもしろかったです。
この本を読んだ次の日の朝、私はチョコレートの夢を見ました。夢の中では私がカカオの実を収穫して、乾燥させて、大きな袋に入れて日本に船で運んで、チョコレートを作っていました。夢の中で作ったチョコレートはとてもおいしかったです。それは、カカオの実を栽培してチョコレートにするまでの間にものすごい苦労があると実感したからだと思います。また、チョコレートが夢に出てくるほどこの本は影響があったんだなと思いました。
チョコレートができるまでには、たくさんの人の努力が必要なんだなともわかりました。カカオの実を収穫する人、乾燥させて袋に入れる人、外国から日本まで運ぶ人、チョコレート工場で働く人たち、みんなの仕事があってこそ、おいしいチョコレートができるのです。この本を読んで、もっと食べ物に感謝の気持ちを持たなければいけないと思いました。
チョコレートだけではなく、食べ物全部がそうだと思ったのですが、私たちが食べ物を口にするまでに頑張ってくれた人たち全員に感謝の気持ちを持つことが大切だと感じました。これからは食べ物を大切にして、感謝の気持ちを持って残さずに食べたいと思います。そして、食べ物以外にも、もっといろんなことを学んで、多くのことに感謝の気持ちを持てる人間になりたいと思いました。
「どうやってできるの? チョコレート」を読んで③
ぼくは、読書感想文の宿題がとても苦手です。そのため4冊ある課題図書の中から、一番写真の多いこの本を選びました。また、カカオの実がどんなふうに大好きなチョコレートになるのかを知りたかったからというのもこの本を選んだ理由です。本の中では、カカオの実がどうやってチョコレートになるのかが写真つきで詳しく説明されていたため、とてもわかりやすかったです。
この本の内容をお父さんに話して、読書感想文を書くためのアドバイスを尋ねると、お父さんは「チョコレートができるまでには、いろいろな道具が使われていたけど、道具について何か思ったことを感想文に書いてみるのはどうだろう」と言いました。ぼくもカカオ豆の殻をむいたり、カカオをかき混ぜる機械がなかったら、ものすごく大変だろうなと思いました。機械を発明した人もすごいなと思いました。
また、チョコレートができるまでには、たくさんの人の努力が必要です。カカオの実を収穫する人、乾燥させる人、日本まで運ぶ人、そしてチョコレート工場で働く人たち。みんなの仕事が一つになって、ぼくたちが楽しむチョコレートができるのです。この本を読んで、もっと食べ物に感謝の気持ちを持とうと思いました。
ぼくは本を読むのが苦手なので、写真中心で書かれているこの本を選んだわけですが、それは正解でした。なぜなら写真で見せられると、とても分かりやすかったからです。この本を読んで身近なものでも、それぞれに物語があることを考えさせられました。そのため、これからは字の多い本にもチャレンジしたいと思いました。
また、お父さんが言ったように、いろいろなものを作る際の道具にも注目したいと思いました。そして今使われている道具よりも便利な道具が必要なら、それを発明できるような、みんなに喜ばれる人になりたいなと思いました。
あらゆる物にストーリーがある
あらゆる物が感謝の対象である
用紙・字数のルール その他
原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。原稿用紙の大きさ、字詰に規定はありません。
文字数については下記のとおりです。
小学校低学年の部(1、2年生) 本文 800字以内
小学校中学年の部(3、4年生) 本文1,200字以内
小学校高学年の部(5、6年生) 本文1,200字以内
中学校の部 本文2,000字以内
高等学校の部 本文2,000字以内
※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白も字数として数えます。
※題名、学校名、氏名は字数に数えません。
応募のルールについての詳細は主催者ページで発表されます。
⇒ 「青少年読書感想文全国コンクール応募要項」
他の課題図書&過去の入賞作品
2024年の小学校低学年(1,2年生)用の課題図書は次の4冊です。
クリックすると解説ページが開きます。
過去の課題図書の紹介
過去の課題図書も「自由図書」のジャンルとして感想文を提出することができます。そのため、どの本を読もうか迷っている場合「書き方のアドバイス」や「例文」が存在する過去の課題図書の中から本を探してみるのも得策です。
また、長年読み継がれている「名作」の中から感想文を書く本を選ぶのもよいでしょう。こちらも書き方のアドバイスや例文つきです。
名作おすすめ本一覧
書き方の参考用に、過去の入賞作品の紹介ページも作りましたのでご活用ください。
読書感想文の書き方のコツ
(テンプレートつき)