「ファーブル昆虫記」読書感想文の書き方【例文3作品】


こちらでは「ファーブル昆虫記」の読書感想文を書くにあたって、参考にしていただくための着眼点感想文の例をご紹介いたします。「ファーブル昆虫記」といえば、多くは小学生むけに書かれた本や絵本が多いのですが、全訳となると全10巻にも及ぶ大人も楽しめる、しっかりした内容です。

そのため、それぞれの年齢に応じた「ファーブル昆虫記」を読むことができます。今回は、1200字、2000字の読書感想文を書く際に、参考にしていただけそうな書き方の例をご紹介いたします。

さて、昆虫が大好きなアンリー・ファーブルは、人生を虫の研究にささげた人でした。昆虫というテーマに対して、なみなみならぬ好奇心をもっていたファーブルですが、彼の人生のどの点が立派だったのでしょうか?

伝記が書かれる人は「偉人」と呼ばれる人たちです。そのため、ファーブルのどの点が偉かったかを考える必要があります。特に、以下の点にスポットをあてて感想文を書いてみるのはいかがでしょうか?

①ファーブルの人生から何をお手本にすべきと思ったか
ファーブルと自分を比較して感じたことや反省させられたこと
③ファーブルのように一生続けていける仕事に出会えることの素晴らしさ
④好きなことに打ち込む人でも単なる「オタク」とファーブルではどのような点が違っていたか
⑤観察した昆虫の生態からそれぞれの生き物に役割があることの発見
⑤それぞれの昆虫に役割があるように人間にもそれぞれ個性に応じた役割があるのではないか?また、いろいろな昆虫に役割があるのと同じように人間もそれぞれ個性があることで世の中全体がうまく機能しているのではないかとの発見。(多様性の価値の発見)(他人を尊重することの重要性についての発見)

 
・・・などについて、感じたこと、発見したこと、反省させられたことを述べてみるとよいでしょう。

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「ファーブル昆虫記」読書感想文の例文

以下に3作品をご紹介いたします。文字数はまちまちですが「書き方」や「着眼点」の参考にしていただければと思います。

「ファーブル昆虫記」を読んで

僕は、子供のころから魚や鳥や昆虫、それに植物の図鑑が大好きでした。中でも、昆虫図鑑は、何度も何度も読み返していたため、本がボロボロになってしまったほどだ。小さいころの僕は、本やで、新しい図鑑を見つけると、よく母にせがんで買ってもらっていた。そして、家に帰ると食事も後回して一気に読んでいたのを思い出す。

また、世界中の昆虫の名前を片っぱしから覚えては得意になっていた。それで、いつも絵をかけば昆虫ばかりだった。もちろん、昆虫採集も大好きで、とった虫は、いつも家に帰りガラスケースにいれて眺めていた。そのため、僕の昆虫好きは、近所中の人にも有名になってしまった。

そんな僕が、昨年、オオクワガタの観察をする事ができたのは幸運だった。何年も前からら、欲しくて欲しくて仕方がなかったクワガタだったのですが、ぼくには、観察の仕方や育て方を教えてくださる先生のようなおじさんがいたからだ。また参考になる情報も、インターネットでいくらでも探す事ができた。

ところが、ファーブルには、そんな先生もインターネットもなければ、貧しくて、参考書一冊さえ、買ってもらえなかった。ファーブルにとって、先生とインターネットの役目は、すべて自然界の動植物そのものだったのだ。

ファーブルが、まだ五才のころの話である、夜おそくなっても帰らないファーブルを心配したおばあさんが「アンリー、アンリー!」と叫んだが、その声も耳に入らない程、ファープルは、草原の中の「チリチリチリ」という音が、何かを確かめるのに夢中だった。

そして、ついに“トノサマバッタ”を見つけたのだ、また、光は目で感じるのか、口で感じるのかと、何度も目をつむったり開いたり、口を開いてみたりして試した事もあった。このように、ファーブルは、小さいころから必ず自分で確かめようとしたのだ。

そんなファーブルを、両親は、怒ったり、バカにして笑ったりしたが、おばあさんだけはいつもやさしく見守ってくれた。たった一人でも味方がいたことに、内心ほっとした。

僕は、オオクワガタの観察をしていて、いやになる事はなかった。飼育の仕方もそれほど難しかった。僕の場合は、おじさんや家族がいつも応援してくれた。

しかし、ファーブルには参考になる資料もなく、観察も大変苦労したようだ。ファーブルが、一生、昆虫の研究に取り組んだ気持ちが、僕にはなんとなく分かるような気がする。なぜなら、失敗をくり返しながら、ついに何かを発見した時の喜びは、例えようもない程のものだったはずだからだ。

寝るところもなく、パンを買うお金しかない貧乏時代にも、ファーブルは、そのお金で本を買ってしまった事がある。僕は、ファーブルと違って、恵まれているし、苦労もしていない。その上、意志も弱い。だから、難しかったら途中で嫌になったに違いない。

そのため、この本を読んで、僕にはファーブルほどの探求心はないと感じてしまった。完全に僕の負けである。

偉大な人とは、ファーブルのように、難しい問題や分からない疑問に対し、最後まであきらめず、探求心をもって臨める人なのだと思う。また、ファーブルの偉いところは、このように「昆虫記」という記録を残したところだと思う。

僕は自分自身が喜ぶために昆虫を飼育しているのだが、ファーブルはその研究成果を世の中に発表した人だという点に注目したいと思う。発表がなければ後世にその業績が伝わらなかったからである。

まとめれば、ファーブルの偉大さには2つあると感じた。一つは、探求心を継続した人という点であり、もう一つは、研究成果を後世の人のために残した点である。特に研究成果を後世の人に伝えることをした点が、趣味で終わる人と、偉人になる人の違いだと思たのだ。(1525文字)
 

「ファーブル昆虫記」を読んで

この本を読み「なぜか?どうしてか?」と、常に疑問を持たなければ、調べることも、答えを見つけ出すこともできないことを改めて知ることになりました。ファーブルは、昆虫の不思議さを見て、「どうして、あんなことをするんだろう?」と、考えつづけた人です。

ファーブル昆虫記に出てくる昆虫を、ぼくも図鑑やテレビで見たことがあります。しかし、僕は、昆虫の動きを見ても、ファーブルのように「どうして、あんなことするのだろう?」と疑問に思ったことがありません。ファーブルとぼくとでは、どこがちがうのか。

ファーブルは、とても昆虫が好きだったのだと分かります。虫のきらいな人だったら、あんなに細かく虫を観察することはできません。本を読んでいると、昆虫の動きをジッと見つめているファーブルの姿が目に浮かんできます。

手の動き、目の動き、それに、エサに近づいていく姿など、まるで、実さいに目の前で昆虫を見ているように、臨場感が伝わってくる内容でした。昆虫は、こちらの思うようには動いてくれるものではありません。昆虫が動きだすまで待っていなくてはなりません。ひとつの動作をみつめ、なんのための動作なのかをみつけ出すには、根気強く長い時間を費やしたことだと思います。

よほど虫好きでなくては、そんなことはできません。ぼくのように、歩きながら、ちらっと、虫を見ただけでは、虫の動きの不思議さななど気になるわけもないと思いました。いいかげんに物を観察していたのでは、なんらの発見も生まれないのだと反省させられました。

ファーブルは昆虫が好きな上に、根気強かったので、ぼくたちが見ることのできない昆虫の動きに出会うことができたのでしょう。ファーブルはこのような観察を子供の時だけでなく、大人になってからも何十年も続けていた人です。

ファーブルは、昆虫の動作にかならず説明を加えています。まるで昆虫と話をして教えてもらったかのような気がします。きっと、ファーブルは自分も昆虫になったつもりで観察したに違いありません。やさしい心づかいで、昆虫の友だらとなって観察したにちがいありません。

だから、昆虫たちも、ファーブルの前では自分のすべてを安心して見せたのでしょう。最近は自宅で昆虫を飼育するためのガラスケースを設置して、昆虫をペットにして可愛がる人がいますが、ぼくは、ガラスケースでは、本当の虫の姿を見ることはできないと思います。やはり偉大な発見は、ファーブルのように、自ら自然の中に入っていき、観察することで得られるのだと思います。

そのためにも、これからは昆虫の生息する自然を大事にし、昆虫の研究をする時は、ファーブルのように「虫の気持ち」になり、植物の研究をするときは「草や木を愛する心」を持って観察していきたいと思います。

ぼくも、ファーブルのように大人になってからもずっと続けていけるほど、強い好奇心のもてる対象に出会えればいいなと思いました。

また、この本は「昆虫記」ではありますが、ファーブルと昆虫たちが、友だちになって話し合ったことを記録した「会話集」のようなものではないかと感じる本でした。(1275文字)

 

「ファーブル昆虫記」を読んで

私の回りにいる多くの虫たち。それらは私にとって、いやな存在に過ぎなかった。もちろん、虫を殺すことなど、ほとんど抵抗すら感じなかった。ある晩も部屋にはいってきた虫を紙に包んですてた。でも三時間ほどしてふと気がつくと、くず入れの中で必死に紙を食い破って外へ出ようとしていた。

やっとのことで出てきた虫を、また固い紙に包んだ。するとまたがさがさと紙を破いて出てきた。それをまた包んだ。でも何度やっても必死に紙を食い破って出てきた。いくら小さな虫でもこのように一生懸命に命を守ろうとしている。そんなことも考えず遠慮なく殺してしまう自分を思うと、何だか悲しくなる。かといって人間の害になる虫を生かしておくわけにもいかない。

そんなことを考えているとき、ふと目についたのがこの「ファーブル」だった。読んでみて、まずこの本を書いたファーブルという人に心を動かされた。よくもまあ、こんな小さな虫をどこまでもどこまでも観察できたものだ。朝から晩まで虫ばかり見て生活したこの人がうらやましくなった。

虫のことなら何だって知っているし、心の中だって探ることができる。まるで虫の親分のようだ。初めに「タマコロガシ」のことについて書かれてあった。私はふんを食べる虫がいることをはじめて知った。他の動物のふんを食べて自分もふんをするなんておもしろい虫だ。その上、ふんをころがして玉のようにせっせと巣に持ち帰るという。

それに虫の世界にも泥棒がいるというのだから、ますますおもしろいと思った。またこの自然のすみずみまで、万事うまくいっているということを強く感じた。

ある動物が必要としないふんだって、それを必要とする生きものがいてきたないふんをかたづけてくれる。その生きものは形までもがふんを食べるのに都合がよくできているのだから、ほんとうにうまくいっていると思う。毛虫についてもかかれてあった。毛虫は、私もよく見かける。でも父は、さされたら大変だからとすぐ焼き殺してしまう。そんな毛虫が細い絹の糸を出すなんて知らなかった。もちろん行列を作って歩くなんて全く知らなかった。ここでも私は自然というものがうまくいっていることに感心した。

暗闇で生活し目が使えない生き物にはそれなりに、ちゃんとした機能がそなわっているのだから実にふしぎだ。ここでファーブルは一つの実験をしている。その結果、けむしは植木ばちの上を一週間もの間、堂々めぐりをやった。

同じところを何回も回っていることに気づいているのかいないのか、忠実に前のものに従うということは、私達人間からみれば実にバカげている。でも虫の世界は人間界のようなみにくさはない。だましたり、だまされたり、悲しんだり、腹を立てることもない。事実虫は、機械的、本能的に短い一生を送っているのかもしれない。ただ生まれ育ち死んでいく無意味なものだろう。

でも虫は人間のように自分から大切な命をたつという。バカげたことをするものは一匹もいない。命というものを大切にするという点では人間にもまけない美しいものがあるように思われる。どの虫も自分の決められた宿命というものを背負って一生懸命生きている。このことは私が虫けらなんてバカにすることのできない尊いものだと思う。

今まで、はげしい生存競争をする動物には関心をもっていても、小さな虫については考えたこともなかった私にいろんなことを教えてくれたファーブルという人は、私が気付きもしない大自然のちりみたいな虫について探求し観察した。現代に生きる私達にはできないことかもしれない。

この人が一生かかって行なりた資重な経験のほんの一角を知ることが、できたのは大変良かったと思う。それにファーブルという人の虫に対する愛情にも感心させられた。ほんとうに下等な心もない虫を愛したところで、そのむくいは得られはしないだろう。

でもファーブルが損得を超えた愛情を惜しみなく小さな虫に注いでいるのが感じられた。こんな人がいなかったら、私はいつまでも虫を虫けらとバカにしていたことだろう。でもどんなに虫に愛着を感じていたファーブルだって悪い虫は殺したと思う。

私も、虫の命でも大事だといったところで、やっぱり目の前にガが飛んでいたら殺すだろう。ハエがごはんにたかっていてもやっぱり殺すだろう。農家の人も稲に害虫がいたら殺すことだろう。どれもしかたがないことだと思う。虫は本能的に生き、人間は生活のためにそれを殺す。このことには感情というものは無いのかもしれない、でも私はなにもないとは思いたくない。

あんな小さな虫から教わることがこんなにもたくさんあるとは夢にも思わなかった。初めて知った事も多くあったがそれより物をよくみるということについて、もう一度考え直してみなくてはいけないと思った。(1946文字)

どの本でも使える読書感想文の構成(書き方の順序)の例

最後に、標準的な読書感想文の構成例をご紹介いたします。

①なぜこの本を選んだのか
②大まかな内容を手短かに説明
③特に気になった箇所やフレーズを抜き出す(1)
 なぜ気になったのか最近の出来事や自身の思い出とからませて紹介
④特に気になった箇所やフレーズを抜き出す(2)
 なぜ気になったのか最近の出来事や自身の思い出とからませて紹介
⑤著者がこの本を通じ伝えたかったことを想像し考えを書く
(伝記の場合はその人のどの点が立派だったのか)
⑥この本を読む前と読んだ後とでどのような考え方の変化があったか
⑦この本によって発見したことや反省させられた点など「本からの学び」を書く

【最重要ページ】感想文を書くにあたっての「コツ」「構成」「話の広げ方」などの詳細は下記のページに掲載しています。

読書感想文の書き方のコツ
(テンプレートつき)

 

伝記のばあい、その人のどの点が立派だったかを、自分と比較して書いてみよう。

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