「魔女ののろいアメ」読書感想文の書き方の例&あらすじ


2019年の課題図書対策!
「青少年読書感想文全国コンクール」小学校「低学年」の部(1,2年生用)
「魔女ののろいアメ」
(あらすじ&ポイント)(書き方の例)などをご紹介いたします。

※読書感想文の書き方を伝える親御さんなど「大人むけ」の内容です。


「魔女ののろいアメ」(PHP研究所)
著者:草野あきこ・作 ひがしちから・絵
本体価格:1,200円
ページ数:80ページ
ISBN978-4-569-78810-4

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内容紹介
日曜日、サキはお姉ちゃんが借りてきた本も一緒に図書館に返しに行くことになりました。お姉ちゃんは、遊びに出かけてしまったのです。

 図書館に行く途中、いつもはない「アメ屋」と書かれた屋台を見つけました。すると、屋台のおばあさんが、実は自分は魔女なんだと言いだしました。そして、魔女はとっておきの「のろいアメ」をサキに売ってくれると言うのです。のろいアメは、だれかさんの悪口を10個言いながらまぜてつくるアメ。それは、苦くてからくてすっぱくて、食べた人はひっくり返るくらいまずいアメになるそうです。サキは、魔女からのろいアメを買うことにしました。

 サキは、早速お姉ちゃんの悪口を言いながらのろいアメをまぜていきました。おねえちゃんの悪口は、20個でも30個でも言えそうです。「おねえちゃんは、いばりんぼう。それに、くいしんぼうでうそつき……」と、言っていると、だんだんアメが固くなってきました。ところが……。

 

大人目線で捉えれば、この本は、姉妹の生活を通じ、人間の多面性、感情とその対処法、事象に対する客観的考察、また、特に人物評価は「好き・嫌い」のどちらか一つで決めつけるべきではなく、個々の事案ごとに考えるべきものであり、人物評価に対する「決めつけ」や「固定化」をしてしまう危険性を考えさせる機会を与える作品です。

人物評価に対する「決めつけ」「固定化」が行き過ぎれば、人種差別民族差別にもつながります。差別など大きな社会問題も、実は同様の人間心理が働いていることにも注目すべきです。(小学校の低学年生には早いですが)
 

指導の際の注目ポイント
     
    読書の際「数字」の指摘が出てきた場合、数を確認してみることが大事。物語では、最後に魔女がノロイ飴を舐めることになりましたが、そのノロイ飴の呪いは効きませんでした。そのため、サキがお姉ちゃんの悪口を本当に十個言えていたのか本文の中から「悪口の数」を確認してみることが必要になります。すると、確かにサキは悪口を十個言っていたことがわかります。(確かめたことを感想文に書いてみるのもよいでしょう)

    「①いばりんぼう」
    「②ずるい」
    「③くいしんぼうで、④うそつき」
    「⑤ねぼすけ」
    「⑥おこりんぼう」→でも、男の子にからかわれていた時、怒ってくれたお姉ちゃんはカッコよかった。
    「⑦すごーくケチ」→でも病気のときに大切にしていた指輪をくれた(治ったら→治る前にくれた)
    「ブス、ううん、ブスっていうか、⑧顔がちょっとタヌキににているだけかな」→言い直す自責の念
    「⑨いじわる」→でも、指にケガをした時、絆創膏を貼ってくれた
    「⑩バカ」

    人間には良い面もあれば悪い面もある→人を決めつけること、人の評価を固定化することの危険性

    客観視するための基本は、項目(この場合お姉ちゃんの悪い点)を列挙してみることが大切。列挙してみると感情と現実とのギャップに気づくことが多い。「お姉ちゃんへの悪口は、十個どころか、二十個でも三十個でも言えそうです」と思っていたサキでしたが、実際列挙してみると、お姉ちゃんの悪口を十個いうのにも苦労していました。

    出来上がった飴は、濃い紫色と、薄い紫色のマーブル模様だった理由を考えてみる

    魔女が飴を舐めることになりましたが、なぜノロイが効かなかったのか理由を考えてみる

    この物語で著者は何を伝えようとこの本を書いたのか推論してみる

    姉を丸一日、気絶させてしまうことに対する罪の意識、良心の呵責。また実社会だったらどうなるかなどを考えさせてみれば、ユニークな感想文になります・・「未遂?」「重罪?」、魔女は?・・・

    お姉ちゃんがノロイ飴を食べてしまいそうになった時、サキは正直にそれがノロイ飴であることや、ノロイをかけるために何を言ったかを話します。それに対してお姉ちゃんが「すごく頭にきてもサキのことは嫌いになれない」といった点、またサキも「私も同じかもしれない」といった点にも注目し、そこからの学びや気づきを感想文に書かせるのもよいでしょう。→トータルで捉えることが大切、良い点もあることに注目する、など。

    感想文の最後のまとめ方がわからない場合は「この本を読んで・・・と思いました。そのため、これからは・・・のようにしたいと思います。」が基本的で書きやすいまとめ方になります。

    ・・・お子様には、これらの点を考えさせながら、感想文を書かせててみるのはいかがでしょうか?

 
学校などの教育機関が与える課題図書は「教育的成果」を期待してのものです。
そのため、教育機関からの読書感想文を書くにあたっては「どのような学びを得ることができたか」を感じ取れる感想文にすることが大切です。

つまり、教育機関が与える課題図書に対する感想文は

感想文を書きなさい=どのような学びを得られたかを書きなさい

 
・・の意味だからです。感想文の書き方をアドバイスする親としては、そのような方向性(どのようなことが勉強になったか)を意識させながら、アドバイスをするとよいでしょう。

簡単な構成(書き方の順序)の例としては・・・

①4冊ある課題図書の中から、なぜこの本を選んだのか
②「この本は・・」で、どのような内容の本だったのかを簡単に紹介する
③特に気になった点と「その理由」を述べる
④「この本を読んで・・・」で学びを述べる

 
・・このような構成で書けば、比較的書きやすく読みやすい感想文が書けるはずです。小学校低学年生の場合、800字以内という少ない文字数で書く必要がありますので、それほど多くは書けません。①~④までを簡単に書けば、おのずと800字程度ならすぐに埋まるはずです。

読書感想文の「構成」「話の広げ方」「表現方法」など、もっと詳しくネタを知りたいご家族様には下記のページが参考になるはずです。

【書き方・考え方の詳細】読書感想文で「高得点」を得るためのポイントはこちらのページに書かれています!中高生向けですが指導する際に参考になる点もあるはずです。ダウンロードできる「そのまま使えるテンプレート」「構成のサンプル」もありますので是非活用してください。

読書感想文の書き方のコツ図解
(テンプレート付き)

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読書感想文・用紙と字数のルール その他の詳細
     
    原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。原稿用紙の大きさ、字詰に規定はありません。
    文字数については下記のとおりです。
    小学校高学年の部(1,2年生)本文800字以内 
    ※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白か所は字数として数えます。
    ※題名、学校名、氏名は字数に数えません。
    詳細はこちら⇒ 「青少年読書感想文全国コンクール応募要項」

 
便利な文字数カウンター
 

2019 小学校「低学年」その他の課題図書


「スタンリーとちいさな火星人」(あすなろ書房)
著者:サイモン・ジェームズ・作 千葉茂樹・訳
本体価格:1,400円
ページ数:32ページ
ISBN978-4-7515-2840-2

内容紹介
かあさんが仕事で出張にでかけた日、スタンリーは火星へと飛び立ちました。
すると、入れかわりにやってきたのは、スタンリーによく似た小さな火星人。
にいさんのウィルに「弟のスタンリーにそっくりなんだけどな」といわれても、
「ボクはスタンリーじゃない。カセイジンだ」といいはります。

地球の調査のためにやってきたというこの火星人、
いつもヘルメットをかぶっていて、手は洗わないし、お風呂にも入りません。
そのうえ、学校では親友のジョシュをつきとばして、泣かせてしまいます。
そんな一日が終わり、かあさんが帰ってくると、火星人は……?

母親がいない日を、空想の力でなんとかやり過ごそうとする男の子と、
それをやさしく見守る家族の姿が、あたたかく描かれている絵本です。

『スタンリーとちいさな火星人』読書感想文の書き方・考え方の例
「スタンリーとちいさな火星人」読書感想文の書き方の例

 


「心ってどこにあるのでしょう?」(金の星社)
著者:こんのひとみ・作 いもとようこ・絵
本体価格:1,400円
ページ数:24ページ
ISBN978-4-323-02466-0

内容紹介
心ってどこにある? 好きな人の前で赤くなるからほっぺ? ドキドキするから胸? いやなことがあると痛くなるから、おなかかな。犬の心はしっぽにあるかもしれない。いろんな涙があるから目にあるのかも…。温かい絵と文で贈る“心えほん”。

『心ってどこにあるのでしょう?』読書感想文の書き方・考え方の例
『心ってどこにあるのでしょう?』読書感想文の書き方の例(親子で学ぶ)


「もぐらはすごい」 (アリス館)
著者:アヤ井アキコ・作 川田伸一郎・監修
本体価格:1,500円
ページ数:36ページ
ISBN978-4-7520-0837-8

内容紹介
土の中のくらしに合った目や耳、驚きの食べっぷりなど、「もぐらってすごい! 」という感動を、ユーモアのある絵と文で紹介。

内容(「BOOK」データベースより)
土の中はまっくら。なのに、どうしてわかるの?歩けるの?いつ寝るの?いつ起きるの?あなの中はどうなってるの?知らないことだらけ、びっくりだらけ。―もぐらはすごい!

『もぐらはすごい』読書感想文の書き方・考え方の例
「もぐらはすごい」読書感想文の書き方の例文【3作品】
 


アドバイスする際に意識すべきことは「読書を嫌いにさせないことの配慮」です。感想文の課題が理由で「読書嫌い」になるお子さんも多いからです。その点は特に重要です。

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