『生きる』読書感想文の書き方の例

こちらでは、2016年の
「第62回 青少年読書感想文全国コンクール」中学生用の課題図書である
『生きる 劉連仁の物語』の「読書感想文の書き方の例」をご紹介いたします。

~~目次~~~~~~~~~~~~~~~
「生きる」あらすじ
「生きる」読書感想文の書き方の例①
「生きる」読書感想文の書き方の例②

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「生きる」あらすじ

5分でどのような本か、概要がつかめる動画です。

1958年、北海道の森で、穴の中から一人の男性が見つかりました。その人の名は、劉連仁。中国から日本軍に連れ去られ、北海道の炭鉱から逃げ出して以来、実に13年もの間、厳しい自然の中を生き延びてきたのでした。

強制労働では、働かないと日本兵が鞭やこん棒で殴ってくる。暴力は当たり前で、そのせいで怪我をしていても鞭を打たれ無理やり働かされる。食事は固くなった小さな蒸しパンー個。極寒の地であっても服は薄い布の軍服で、靴はなく裸足。

この残酷な環境の中でも、人間がどうあるべきかを忘れず、自分の信念を貫き信じる劉。劉連仁さんの生きる力はどこから生まれたのか。人が「生きる」とはどういうことなのかを考えなおす機会となる一冊。

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「生きる」読書感想文の書き方の例①

中学生の課題図書で求められる文字数は、本文2000文字以内となっています。

※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白か所は字数として数えます。
※題名、学校名、氏名は字数に数えません。

次の感想文は、空白をカウントせず、本文の文字数だけで1722字すが参考にしてください。

便利な文字数カウンター
 

■本アイコン「生きる」を読んで。この意義とありがたさ(1722文字)

 読了後、私は愕然とした。この感情は何だろう。怒り、悲しみ、嫌悪、喪失感。色々な感情が、言葉で表せないものまで私の心に浮かんだ。

 今回読んだ、この「生きる」という本は、一九四四年に炭鉱で強制労働をさせるため、中国人の劉連仁が無理やり日本に連れて来られた話である。

そして彼は炭鉱を逃げ出し、その後十三年間も北海道の山の中で隠れて暮らした。強制労働では、働かないと日本兵が鞭やこん棒で殴ってくる。暴力は当たり前で、そのせいで怪我をしていても鞭を打たれ無理やり働かされる。食事は固くなった小さな蒸しパンー個。極寒の地であっても服は薄い布の軍服で、靴はなく裸足。こんな状況に置かれたら私はすぐに死んでしまうだろう。

同時に同じ日本人として恥ずかしかった。初めて醜い具体的な事実と知り、嫌悪した。読んでいると、劉さんの日本兵に対する憎しみや何もできない自分への悔しさが伝わってきて、心が締めつけられた。

一つの場面が私の心に突き刺さった。劉さんが、炭鉱で日本兵を落盤から救ったのだ。「命の前でとっさに敵も味方もない。」と、劉さんは言っている。私はこの言葉を目にした際、心に熱いものを感じた。

日本兵に殺される仲間を見て、暴力を振るわれ、それもなお彼の命を枚ったのだ。私だったらそんなことはできないだろう。今までされてきたことを思うと「岩に潰されればいい。」と思っても不思議ではない。しかし、劉さんは一瞬の迷いもなくその場から彼を引き離し教った。「戦争は人間に『本当の自分』というものを、捨てさせる。」

この残酷な環境の中でも、人間がどうあるべきかを忘れず、自分の信念を貫き信じる劉さんは素晴らしい人だと思った。なかなかこのような芯の通った意志を「戦争」の中で持ち続けることはできないと思う。

日本兵も人としての在り方をわかっていたはずだ。そして家庭を持つ者であれば、自分の子供にそれを教えていただろう。「本当の自分」を捨てさせる戦争の恐ろしさ、怖さを思い知った。その中で、自分を貫くことはどんな大変なことだろうと思った。

改めて、現代に生きる私は幸せだなと感じた。当たり前が当たり前ではないと知って、今の環境に感謝しなくてはいけないと思った。

世界には、まだ戦争が続いている地域がある。そのことがとても悲しく、心が痛む。もうこれ以上戦争の犠牲者を増やさないためには、戦争の残酷さを伝えていくことが大岡だ。

 この本のタイトルである「生きる」とはどうい,うことだろうか?劉さんの場合、生きるというのは「生き延びる」ことであったと思う。北海道の山奥で十三年間も逃げていた。飢えや寒さ、孤独に耐えてきた。一度孤独のため死のうと考えるが「うばわれ続けてきたおれの生きる意味を、生きて、生きぬくことでとりもどすのだ。」
と、再び立ち上がる。

家族のもとへ帰ることと、生きる意味を取り戻すことを目標にして日々過ごしていたのだ。劉さんはこうして自分の生きる意味を見つけたのだ。

私はこの本を読み「生きる意味」について考えさせられてしまった。結局、自分の思索だけでは納得のいく意味についてたどりつけなかったため、生きるとはについて書かれた、古今東西の名言について調べることをした。

名言のそれは、いくつものヒントをあたえてくれたが、私は特に「絶えずあなたを何者かに変えようとする世界の中で、自分らしくあり続けること。それがもっとも素晴らしい偉業である」という劉さんのような詩人の言葉に感激した。

私は、目標を持ちその目標に向かって日々努力することが、生きる上で大切だと思う。そして生きることは目標を見つけることではないだろうか。私はまだこうなりたいというものがはっきりと定まっていない。

そろそろ私も進路について考えなくてはいけない年齢となった。この本の言葉のように、私は「自分らしく」生きたい。「私らしい」とはどういうことかよくわからないので、それを見つけることも私の一つの目標だ。

私は「目の前にある目標を1つ1つクリアしていくこと」それが生きることだと思う。一つクリアすればまた新たな目標が生まれるだろう。いや、自分で設定しなくてはいけない。自分の人生は自分次第だと思う。私は後悔しないように、そして私らしく一生懸命生きたいと考える。

「生きる」読書感想文の書き方の例②

kouji完成次第、掲載いたします・・・
 

アマゾンの読者レビュー(書評)も参考になります!

『生きる』アマゾンレビュー
 


 
同じように、戦争の悲惨さがわかる名作に「アンネの日記」があります。

「アンネの日記」読書感想文の書き方【例文5作】

では、読書感想文のほう頑張ってください!

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