「カラスのいいぶん」読書感想文の書き方【例文3作品】

2021年の課題図書対策!
こちらでは「第67回 青少年読書感想文全国コンクール」小学校「中学年」の部(3、4年生用)
『カラスのいいぶん:人と生きることをえらんだ鳥』の「あらすじ(内容)」や「着眼点のポイント」、そして「感想文の書き方の例文」などをご紹介いたします。

※おもに、小学生が1200字で読書感想文を書くための「書き方を教える大人むけの内容」になります。

「カラスのいいぶん:人と生きることをえらんだ鳥」
発売日:2020年12月14日頃
著者/編集:嶋田泰子, 岡本順
出版社:童心社
ページ数:135p
価格:1,320円 (税込)

~~目次~~~~~~~~~~~~~~~
「カラスのいいぶん」あらすじ
ここがポイント!着眼点の例
読書感想文の例【3作品】
他の課題図書&過去の入賞作品

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「カラスのいいぶん」あらすじ

(出版社より)
みぢかな鳥、そしてきらわれものの、カラス。ごみをちらかす、黒くて不吉、大きくてこわい……など、わるいイメージばかりだけれど、本当はどんな鳥なのでしょう?

もともとは森でくらしていたカラス。人の出すゴミにひきよせられて街へとおりてきました。しかし、街のくらしも楽ではありません。なわばりあらそいのきびしさ、子育ての苦労など、いがいと知られていないカラスの生活をほりさげます!カラスを愛する著者が語るノンフィクション。

本作は、著者の嶋田泰子さんが、家の庭にくるカラスたちに興味を持ち、観察日記をつけたことが出発点です。普段は気にもとめないくらい身近な鳥、カラス。でもよくよく調べてみると、驚くほど多彩な表情を見せてくれるのです。この本を読めば、ゴミをちらかす嫌われもののイメージが変わります!

詳細な内容解説ページ(外部サイト)
 

「カラスのいいぶん」着眼点の例

     
    以下のような着眼点を参考に感想をまとめてみるとよいでしょう。

    数ある本の中でなぜこの本を選んだのか?

    作者は、どのようなメッセージを伝えようとこの本を書いたのでしょうか?

    タイトルは「カラスのいいぶん」ですが、このタイトルに触れ、なぜこのタイトルにしたのか自分の考えを述べてみるのも良いでしょう。また、サブタイトルは「人と生きることをえらんだ鳥」ですが、この点についての考えを述べるのもよいでしょう。

    「自分も以前・・」で、過去にカラスや動物、昆虫などから被害を受けた思い出を発表してみましょう。その時どう思ったか。また、本書を読んで、その時の気持ちと今の気持ちでどのような変化があったか。

    カラスのことをたくさん知ると、カラスも生きることに必死なことが分かります。その発見に触れ、カラスと人間とが共にうまく暮らしていくためには、どのようにすればよいでしょうか?自分のアイデアや改善策を感想文に書いてみるのも良いでしょう。

    著者がカラスの研究を始めたきっかけは「カラスにフンを掛けられたこと」がきっかけでした。これは「些細な切っ掛けが大研究につながった例」といえますが、この点にスポットを当て、考えを広げてみるのもよいでしょう。

    カラスの知識が増えることで、カラスに対する考え方はどう変化したか?本書を読む前と読んだ後で、どのような変化があったか。また知識が増えることで得られる気持ちの変化をどのように応用したいと思ったか?

    本書を読み、カラスの行動の中で「頭がよい」と思った点をいくつか挙げ、カラスの知恵から自分が生活の中で応用できそうなことを発見した・・という感想文もよいでしょう。また、カラスだけでなく、たくさんの動物の行動から学べることもあるのかもしれないと気づいた・・という感想文もよいでしょう。「すべての生物は先生である」という内容を子供の言葉で伝えてみましょう。

    「もし、カラスがまったくいなくなったら」という切り口で、自然の生態がおかしくなる例を考え発表してみるのもよいでしょう。

    「この本の内容をお母さんに話してみると・・」といった書き方をし、家族の意見を紹介し、その意見に自分はどう感じたかを感想文の中に入れるのもよいでしょう。

    人間は人間本意の考え方をしがちですが、カラスだけをとってみても、カラスにはカラスの考え方があるわけです。そのようにすべての生き物が、何らかの理由があり、それぞれの行動をしています。その点に触れ、人間と自然との付き合い方をどのようにすべきと思ったか、自分の考えを書いてみるのも良いでしょう。

    この本を読んで、考え方が変わった点や反省させられた点はどのような点だったでしょうか? 例「これからは生き物の行動からヒントを得る目的で観察しようと思うようになりました」「これからは動物を見る際、悪者だとは決めつけずに観察しようと思うようになりました」など。 

    ・・・これらの中からいくつかを取り上げ「過去の思い出」や「最近の出来事」などと感想を絡めてみましょう。

 
学校などの教育機関が与える課題は「教育的成果」を期待してのものです。そのため、教育機関からの課題としての読書感想文を書くにあたっては「どのような学びを得ることができたか」を感じ取れる感想文にすることが大切です。

つまり、教育機関からの課題としての感想文は・・

感想文を書きなさい=どのような学びが得られたかを書きなさい

 
・・の意味だからです。そのような方向性(どのようなことが勉強になったか)を意識して、伝える内容や構成を考えてみましょう。

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「カラスのいいぶん」読書感想文の例文【3作品】

以下に3作品をご紹介いたします。文字数はまちまちですが「書き方」「着眼点」の参考にしていただければと思います。小学生ではまだ習っていない漢字も含まれているため、その部分も平仮名に直したあとの文字数で、規定の文字数に合わせてください。

便利な文字数カウンター

「カラスのいいぶん」を読んで①

僕は小学生になってから、はじめて課題図書の4冊全部を読んでみました。そのため、感想文は4冊の中で一番面白かった『カラスのいいぶん』について書こうと思いました。

なぜ僕がこの本に興味をもったかというと、僕は動物が好きだからです。しかもカラスは僕の家のそばの電柱や木にもよくとまっている鳥なので、この本を読んでみれば、よく見るカラスがもっと面白く思えるようになるかもしれないと思ったからです。

この本は、カラスの研究をしている嶋田泰子さんという人が書いたカラスの生態について書かれた本ですが、読んでみた後、読む前の予想以上に面白い本だったためとても嬉しくなりました。この本は本当に面白くて、すぐに3回読み返しましたが、読み返すたびに「カラスはなんて頭のいい鳥なんだろう」と毎回感心してしまいました。

また、カラスは世界中で40種類もいることも分かりました。日本のカラスもハシブトガラスとハシボソガラスがいて、鳴き方や口ばしの形で区別することができることも、この本を読んで初めて知りました。そのため、僕の家の近くによく来るカラスは、ハシブトガラスだということも分かりました。

本の中に書いてあったことで、一番驚いたことは、カラスは体のわりに脳が大きくて、人間でいえば8歳の子供の知能を持っているという部分です。なぜなら8歳といったら僕とあまり変わらないし、僕の妹よりも頭がいいということになるからです。

頭のいいカラスの中には、堅いクルミを道路に落として車に轢かせて割ったり、水道の蛇口をひねって水を飲むカラスもいるようで、この部分を読んだ時は、思わず「うそー」と声をだして驚いてしまいました。

本を書いた嶋田さんは、カラスの観察日記を書き始めたことがきっかけで、どんどんカラスの生態に詳しくなり、本を出すまでになった人ですが、この本を読んで、僕も嶋田さんのように何か動物や植物を観察して、観察日記をつけたいなと思うようになりました。

僕はまだ小学生なので、嶋田さんのように詳しい観察日記はかけませんが、観察したことを書き残すことは、なんだかとてもいいことのように思えたからです。

毎日観察して、毎日文章にすれば、観察力や文章の書き方も上手くなっていくと思うので、嶋田さんの年齢になるころには、僕もこの本のように読んだ人を驚かせるような面白い本を出せるくらいになりたいと思いました。
 

「カラスのいいぶん」を読んで②
 
 

以下、完成次第、掲載いたします。


 
 

「カラスのいいぶん」を読んで③
 
 
 

 

すべて動物の行動には理由がある
  理由を知れば大切にできるようになる

 

用紙・字数のルール その他

原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。原稿用紙の大きさ、字詰に規定はありません。
文字数については下記のとおりです。

小学校低学年の部(1、2年生) 本文 800字以内
小学校中学年の部(3、4年生) 本文1,200字以内
小学校高学年の部(5、6年生) 本文1,200字以内
中学校の部 本文2,000字以内
高等学校の部 本文2,000字以内

※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白か所は字数として数えます。
※題名、学校名、氏名は字数に数えません。

応募のルールについての詳細は主催者ページで発表されます。
「青少年読書感想文全国コンクール応募要項」
 

他の課題図書&過去の入賞作品

2021年の小学校中学年(3、4年生)用の課題図書は次の4冊です。
クリックすると解説ページが開きます。

過去の課題図書の紹介

過去の課題図書も「自由読書」のジャンルとして感想文を提出することができます。そのため、どの本を読もうか迷っている場合「書き方のアドバイス」や「例文」が存在する過去の課題図書の中から本を探してみるのも得策です。

2020課題図書
 
2019課題図書

2018課題図書

2017課題図書

2016課題図書
 
 
また、長年読み継がれている「名作」の中から感想文を書く本を選ぶのもよいでしょう。こちらも書き方のアドバイスや例文つきです。
名作おすすめ本一覧
 
書き方の参考用に、過去の入賞作品の紹介ページも作りましたのでご活用ください。

【最重要ページ】感想文を書くにあたっての「コツ」「構成」「話の広げ方」などの詳細は下記のページに掲載しています。中高生向けですが、小学生に書き方を教えるご家族にも参考になる内容ですので、ぜひ一読ください。(気になる審査基準も掲載!)

読書感想文の書き方のコツ
(テンプレートつき)

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