「エカシの森と子馬のポンコ」読書感想文の例文&【あらすじ】

2021年の課題図書対策!

こちらでは「第67回 青少年読書感想文全国コンクール」小学校「高学年」の部(5、6年生用)
『エカシの森と子馬のポンコ』の「あらすじ(内容)」や「着眼点のポイント」、そして「感想文の書き方の例文」などをご紹介いたします。

※おもに、小学生が1200字で読書感想文を書くための「書き方を教える大人むけの内容」になります。

「エカシの森と子馬のポンコ」
発売日:2020年12月16日頃
著者/編集:加藤 多一, 大野 八生
出版社:ポプラ社
ページ数:191p
価格:1,760円(税込)

~~目次~~~~~~~~~~~~~~~
「エカシの森と子馬のポンコ」あらすじ
ここがポイント!着眼点の例
読書感想文の例【例文】
他の課題図書&過去の入賞作品

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「エカシの森と子馬のポンコ」あらすじ

管理人のわたくしとしては、課題図書4冊の中で、もっとも感想文を書くのが難しい作品でした。また、ポンコと森の生き物たちとの対話により内容が作られているため、管理人には、子供向けの「どうでもいい作り話」以外の何物でもなく、また著者が伝えたいものも今一つ、つかみにくい作品であり、読むのが苦痛極まりない一冊でした。・・・(-_\)

私としては、作品中にアイヌの話が出てきますが、昨年話題になった、ウポポイ (民族共生象徴空間)やアイヌ問題への関心を高めようと、意図的に課題図書に選定したのではないかと勘ぐってしまいました。

ストーリーは、仔馬のポンコ(メス)が、牧場を逃げ出し、森(ポンコの森)で暮らす様子を描いたもので、その森の中で出会った、ふわふわ飛んでいる生き物や、臭いカメムシ、4百年以上生きてる長老の大木「エカシ」とのやりとりを紹介しつつ、徐々に大人になっていくポンコの変化を伝えてた作品です。

登場する生き物など

・ポンコはアイヌ語で小さいの意味。北海道の乳牛牧場で生まれた仔馬。牧場から逃げ出し森で生活している。
・森の中を「ふわふわ飛んでいる奴」は「おれたちは、アイヌが生まれる前の大昔から、ずっといた」(アイヌとは昔から住んでいる人間)そして自分たちを“ホタルの先祖”といい「イモでもあり、葉っぱでもあり、種でもあり、風の友達でもあり…」何にでもなれる、でも名前はない。
・4百年以上生きてる長老の大木「エカシ」。エカシとはアイヌ語で長老という意味。ポンコのよき相談相手。
・ポンコの森にすむカメムシは「たくさんの身体で、一つの身体、ひとつの命。たくさんでひとつ」の設定。そのためカメムシ同士は情報を共有しあえる存在。
・牧場のとうさん・・冬の間のポンコの食糧を心配してトラックで干し草のロールを転がしてくれた。
・変わり者の爺さん・・小さな小屋で一人暮らししている。冬、川の氷が割れないため、ポンコのために川の氷に穴あけてくれたいる。

もうじき3歳になりかけているポンコは、自然を感じる感覚が徐々に変わってきている。カメムシに「牧場の隣にドサンコ馬牧場を作るからボンゴが結婚したくなる男馬もいるだろう」と言われる。「そんなぁ」というポンコに「あんたの体が輝きだした、男馬をみつけたがっている」「あんたの体が早くイキたがっている」とカメムシは教える。「わたし、男の馬だからというだけでは、えらびません」というポンコだったが男馬が走ってくる姿にドキドキして走って行った。・・・という結末。

この物語から、感想文に書けそうな「学び」を探すのは大変です。読み手の感性が問われる作品のため「精神分析される感想文」になってしまう気がします・・・(^∇^)″

やや詳しい「あらすじ」
    (外部サイト)
  

「エカシの森と子馬のポンコ」着眼点の例

     
    以下のような着眼点を参考に感想をまとめてみるとよいでしょう。

    課題図書の中から、なぜこの本を選んだのか?

    著者はこの作品を通じ、読者に何を訴えたかったのでしょうか?

    「自由を得るためには責任が伴う」・・自由を得ることの代償として、自分で生きるための努力が必要になることを学んだ・・という切り口の感想文はいかがでしょう。牧場で暮らしていれば餌や水を探す苦労はなかったはずです。

    大人になるにつれ、人間は成長していくものですが、この作品を通じ、ポンコは生きていく上で自分以外の「外の力」を意識しなければならないと徐々に感じ始めたように思えます。話し相手のありがたさや、餌や水のありがたさ、雄馬への意識などもそれの一つでしょう。このように「自分中心」の考えから「全体の中の自分であること」への気づきは、成長過程の中で重要な発見です。

    ※人間的成長とは、「考慮できる対象」「意識できる対象」を徐々に広げていく過程です。自分本位→相手のことも考慮→周囲のことも考慮→社会全体も考慮→世代を超えた将来の社会も考慮→生物界全体も考慮・・・といったように、心の深いところで「考慮できる対象」や「意識できる対象」を広げていく過程が「人間的成長」です。

    大人になるにつれ政治に関心を示すようになるのも、自分を超えた「社会の仕組み」に関心が出てきた成長の表れです。「自分目線」の価値基準から「全体をより広く外から眺める価値基準」へと広がっていく過程が人間的成長なのです。スポーツで例えれば「人生は個人戦ではなく団体戦のようなものだった」と悟っていく過程が人間的成長です。

    cf.「俺はコートに入ったら「俺」ではなく「俺たち」と考えるようにしている。」
       マジック・ジョンソン (バスケットボール)

    自由を求めて牧場から飛び出したポンコでしたが、ひょっとするとこの後、牧場に戻るような気がします。この本は自分ではコントロールの利かない自然や生物としての本能、社会などを意識すべきことを読者に感じさせるための寓話だったと思う。・・・といった内容の感想文もよいでしょう。

    この本を読んで「もし続きがあるなら・・・」で、ポンコのその後について自分の考えを書いてみるのも良いでしょう。

    カメムシの言葉に「生き物は弱い電波のようなものを出し、それを捕まえるアンテナを持っている。人間は頭で考えるからダメだが、ポンコが認めなくても、ポンコの体はどこか遠くへひっぱられはじめている、それを認めないのは頭で考えているから」というものがありましたが、この「頭で考えているからダメ」とはどういう意味でしょう?

    「この本を読んだ後、お母さんに物語の内容を教えると、お母さんは・・」のように、家族の意見を紹介し、話を広げる作戦もよいでしょう。自分では思いつかない「高度な内容」を感想文に盛り込むことができるようになります。(笑)

    自分がもし、ポンコのように植物や動物と話せるのであれば、どんなことを尋ねたいと思ったかを紹介するのもよいでしょう。

    ポンコのことを心配した牧場のとうさんや、小屋で一人暮らしをしているお爺さんについて感じたことは?

    「この本を読んだ次の朝、ポンコとエガシの森の夢をみました。そこでは・・・」で、見た夢を書くのも良いでしょう。(笑) 夢の中の出来事を説明し、なぜそんな夢を見たのかを考え自分なりに「理由付け」するという書き方です。よくわからない作品には「作り話には作り話で!」という対応をしましょう!(^∇^)″

    ・・・これらの中からいくつかを取り上げ「過去の思い出」や「最近の出来事」などと感想を絡めてみましょう。

 
学校などの教育機関が与える課題は「教育的成果」を期待してのものです。そのため、教育機関からの課題としての読書感想文を書くにあたっては「どのような学びを得ることができたか」を感じ取れる感想文にすることが大切です。

つまり、教育機関からの課題としての感想文は・・

感想文を書きなさい=どのような学びが得られたかを書きなさい

 
・・の意味だからです。そのような方向性(どのようなことが勉強になったか)を意識して、伝える内容や構成を考えてみましょう。

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「エカシの森と子馬のポンコ」読書感想文の例【例文】

以下に感想文の例をご紹介いたします。「書き方」「着眼点」の参考にしていただければと思います。小学生ではまだ習っていない漢字も含まれているため、その部分も平仮名に直したあとの文字数で、規定の文字数に合わせてください。

便利な文字数カウンター

「エカシの森と子馬のポンコ」を読んで①

この物語は、主人公のメス馬のポンコが、牧場から逃げ出し、エカシの森で生きていく様子が描かれた作品です。森の中ではフワフワ飛んでいる不思議な生き物や、400年も生きているエカシの大木、それにカメムシなどと対話をしながら暮らしていきます。

馬が別の生き物と話ができて、それらの生き物とのやりとりで物語がなりたっているという設定ですが、以前、私の父が「動物などが話のできる設定の物語は、ほとんどが寓話のように何かの教訓を得させるための話なのだ」と教えてくれたため、はたしてどのような教訓がかかれているのかと、それを発見してみるつもりで読み進めてみました。すると、私はこの本の中で2つの点について教訓らしいものを発見することができました。

一つは、自由な暮らしがしたくて牧場から逃げ出したポンコでしたが、冬になり、餌や水がなくなり、牧場のおじさんや、一人でこの森に住むおじいさんの親切のおかげで餌や水を得ることができていたという場面です。

私がなぜこの点が印象深かったかといえば、読んだ後になって「親切なおじさんやおじいさんがいたからポンコは生きていけたんだな」と思えたためです。それは「本人の気づかない誰かの親切」によって、ポンコが生かされていたということだと感じたのですが、これは私を含めた人間にも同じことが言えるのではないかと気づいたからです。

この「自分の知らない誰かの親切」の存在なしには、人間は生きていけないと思えたのです。この部分を読んで、私は、おそらく著者の加藤多一さんも、そのようなことを伝えようと、この物語を書いたのではないかと思えたのです。

もう一つ印象に残った部分は、森のカメムシとの対話の中で、カメムシは「生き物は弱い電波のようなものを出し、それを捕まえるアンテナを持っている。人間は頭で考えるからダメだが、ポンコが認めなくても、ポンコの体はどこか遠くへひっぱられはじめている、それを認めないのは頭で考えているから」とポンコに言う部分があったのですが、ここにも著者からの読者に対するメッセージが強く感じ取れました。

作品の中では、カメムシはほかの仲間たちとつながっていて情報が共有できるという設定でしたが、その点を含め、著者は「理屈で考えると自分勝手な判断になりがちであり、本来は周囲のことを意識しつつ、感覚的な部分をもっと生かして暮らせ」というメッセージを伝えたかったのだと感じました。

この本を読み終えて、私は、自分にだけ意識を向けるのではなく「全体の中の自分」という位置づけで「周囲とのつながりを意識すること」が大切なのだということと「自分が気が付かないところで行われている他人様の努力」などを今まで以上に意識すべきことを、反省とともに学ぶことができました。
 

「エカシの森と子馬のポンコ」を読んで②
 
 以下、完成次第、掲載いたします。


 

「エカシの森と子馬のポンコ」を読んで③
 
 
 


 

「自分」ではなく「自分たち」という意識が社会性の第一歩
 

用紙・字数のルール その他

原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。原稿用紙の大きさ、字詰に規定はありません。
文字数については下記のとおりです。

小学校低学年の部(1、2年生) 本文 800字以内
小学校中学年の部(3、4年生) 本文1,200字以内
小学校高学年の部(5、6年生) 本文1,200字以内
中学校の部 本文2,000字以内
高等学校の部 本文2,000字以内

※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白か所は字数として数えます。
※題名、学校名、氏名は字数に数えません。

応募のルールについての詳細は主催者ページで発表されます。
「青少年読書感想文全国コンクール応募要項」
 

他の課題図書&過去の入賞作品

2021年の小学校高学年(5、6年生)用の課題図書は次の4冊です。
クリックすると解説ページが開きます。

過去の課題図書の紹介

過去の課題図書も「自由読書」のジャンルとして感想文を提出することができます。そのため、どの本を読もうか迷っている場合「書き方のアドバイス」や「例文」が存在する過去の課題図書の中から本を探してみるのも得策です。

2020課題図書
 
2019課題図書

2018課題図書

2017課題図書

2016課題図書
 

また、長年読み継がれている「名作」の中から感想文を書く本を選ぶのもよいでしょう。こちらも書き方のアドバイスや例文つきです。
名作おすすめ本一覧
 
書き方の参考用に、過去の入賞作品の紹介ページも作りましたのでご活用ください。

【最重要ページ】感想文を書くにあたっての「コツ」「構成」「話の広げ方」などの詳細は下記のページに掲載しています。中高生向けですが、小学生に書き方を教えるご家族にも参考になる内容ですので、ぜひ一読ください。(気になる審査基準も掲載!)

読書感想文の書き方のコツ
(テンプレートつき)

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