「その扉をたたく音」読書感想文の書き方【例文つき】

2022年の課題図書対策!

こちらでは「第68回 青少年読書感想文全国コンクール」高等学校の部
『その扉をたたく音』の「あらすじ(内容)」や「着眼点のポイント」、そして「感想文の書き方の例文」などをご紹介いたします。

「その扉をたたく音」
瀬尾まいこ (著)

~~目次~~~~~~~~~~~~~~~
「その扉をたたく音」あらすじ
ここがポイント!着眼点の例
読書感想文の例【例文】
他の課題図書&過去の入賞作品

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「その扉をたたく音」あらすじ

(ネタばれ注意)

いた、天才が。いや、ここまできたらもはや神だ。どうしてこれほど能力のあるやつが、こんなところにいるのだろう。真の神は思いもかけない場所にこそ、現れるものなのだろうか・・・

老人ホーム「そよかぜ荘」に「わけわからん曲」と、全くウケないギターをボランティア演奏しにいった俺(宮路)は、神がかったサックス演奏をした介護職員・渡部とセッションをしたく、「そよかぜ荘」に通うようになる。

宮路はミュージシャンになる夢を諦めず、大学卒業後も定職に就かず、資産家の親の仕送りで無為に過ごし、もはや何になりたかったのかも不明になっていた。だが高校のかつてのバンド仲間の結婚や仕事で悩んでいる姿に、置いてけぼりを感じ、5か月後の30歳にはもう音楽をやめなければいけないとは感じていた。

29歳、無職・・・

「神様」に出会った興奮に突き動かされた宮路は、ホームに通い始め、入居者の老人たちとも親しくなっていく――。

俺は渡部と練習をしていく中で、音楽の持つ楽しさや、なぜ仕事をするのかという理由に気づいていく。渡部からも俺と一緒に演奏できて楽しかったという言葉をもらう。

90歳のおばあさん「水木さん」は、乱暴で口も悪いが、宮路の性格を見抜ている。ギターを教えて欲しいとウクレレを持ってきた「本庄さん」は、真面目に練習するが認知症が進み、2階からそのような症状の人のための3階へと移されてしまう・・

水木さんや本庄さんとの、後半でのエピソードに心打たれる宮路であった。宮路の心は成長し、初めに自分が渡部のサックスに感動した理由もわかるようになる。

宮路はハローワークに通い仕事を探した。久々に老人ホームを訪れた際、渡部から3階に行ってみないかと誘われた。そこでは聴き馴染みのあるウクレレの音が聞こえてきた。宮路はここにも天才の音楽が奏でられていると感じた。

 

「その扉をたたく音」着眼点の例


 
以下のような着眼点切り口を参考に話を広げてみるとよいでしょう。

高齢者が登場する課題図書の多くは「人生は短い」「人生を無駄な時間で過ごしてはならない」という教訓を感じ取らせる目的のものが多いように思います。本書を読み「偶然」次のような考えが浮かんだ・・とする感想文もよいでしょう。

・本書を読み、宮路のようなニートにならないために「今の人生は、何かをやり直すために未来から戻ってきた人生なのだ」との思いで、一日一日を大切に生きようと考えさせられた。

・死ぬ前に後悔する人生とは「やって失敗した人生」ではなく「何かをやらずに終えた人生」ではないかと思うようになった・・など。

本作は「人生の行き止まり」で立ちすくんでいるニートの主人公と「人生の終盤の老人たち」との交流が、主人公の人生に欠けていた何かの発見につながったという内容ですが、そこに「音楽」を絡めています。この点に着目し、感想文の中に「音楽への考察」を絡めてみるのもよいでしょう。

例)音楽は、イントロからアウトロまでの流れの中に、AメロやBメロ、そしてサビなどのアクションを盛り込み、聞き手に「心の波」をつくる存在であるが、本作は、無職の青年と老人たちとの交流という「物語」を通じ、読み手である私の心に「感動」という「心の波」を与えてくれた素晴らしい作品であった・・・など。

例)私はこの作品を読み「物語」と「音楽」に共通するものを発見した。それは、共に受け手の感情に影響を与えるものであるということだ。この作品は、私にとって感動に値する素晴らしい作品であったが、読了後、私はふと次のような考えが浮かんだ。

それは「感動したのではなく感動させられたのではないか?」という考えだ。つまり「作り話」であるこの作品によって、私は感情を意図的にコントロールされ「感動させられた状態」にあることに気づいたのだ。そして「情報によって人は感情を操作されてしまう」という事実に気づき、恐ろしさを感じてしまったのだ・・・など。

この本のタイトルについて触れるのもよいでしょう。「その扉とはなにを意味するか?」「その扉をたたく音とは?」「もし私がこの本にタイトルを付けたなら・・」「もし私がこの本にサブタイトルをつけるなら・・」など。(タイトルに触れる切り口は感想文における定番の切り口です)

本書をキッカケに「我々はなぜ働くのか」という問いを得ることになった・・ということにして、その考えを発表する感想文もよいでしょう。

例)働くとは「はたを楽にすること」だとどこかで学んだことを思い出した・・など。

例)本書を読み、なぜ人間は働くのかということを真剣に考えさせられた。そして、私のたどりついた考えは「将来の人類に働かなくて済む世界を提供するために現代の人間は働いているのだ」という結論に至った。言い換えれば「働かなくてよい世界を実現するために働いている」ということだ・・など。

渡部のサックスが「その場にいる人に向けられた響き」であるからこそ興味を惹かれたのだと宮路は理解できるようになった点にふれる

親から援助されて生きていた主人公の宮路は、高齢者との交流を通じて心理的な成長をとげました。つまり「与えられて生きている立場」から「提供する側になることの大切さ」や「与えることの喜び」に気づいたわけです。この「提供する側になることの大切さへの理解」こそが「大人になること」ではないかと気づいた・・という感想文も良いでしょう。また本作を通じ感じた「人間的な成長とはどういうことか」について考えを述べる感想文も良いでしょう。

大人への第一歩は「与える側になることの自覚」ではないか・・など

社会に出ると「自分の頭の中での理想の自己像」とは異なる「小さな自分」に直面することになります。そのような現実に直面することとを避けるために「いつまでも社会にでない心理」を「モラトリアム」といい、またこのようなタイプの人のことを「モラトリアム人間」といいます。

いわば、取るに足らないプライドを保持するために「社会に出ない」という選択をする心理です。この本の主人公、宮路は高齢者との交流を通じその「モラトリアム状態」から脱出できたわけですが、このようにニートというモラトリアム状態を脱出するためには、積極的にいろいろなことにチャレンジし「経験値を増やすこと」がなにより大切なのではないか。本書を読みそのように感じたとする感想文も良いでしょう

将来の仕事をどう選ぶべきかについて考えさせられたこと。

長期的なニート生活に陥ることを避けるためには、どのような考え方が必要か、自分の感じたことを発表する感想文もよいでしょう。

例)主人公がニート生活から脱出できたのは「施設に出かける」という小さな行動を起こしたことが始まりだったといえるわけだが、私はこの本を読み、引きこもり生活を避けるためには、外に目を向け、アクティブな生活習慣を「癖」にすることが大切なのだと、つくづく思った。・・など。

「この本を読む前、私はおそらく○○○○○○といった内容が書かれていると予想した。しかし、実際に読んでみると」というように、読む前の予想と実際の内容との違いを解説する内容を乾燥に述べてみるのもよいでしょう。

「私の父はよく・・・」や「本を読んで内容を父に話すと、父は・・」というように家族の言葉を紹介する感想文にしてみるのもよいでしょう。家族の言葉を紹介する形にすることで、本の内容を超えた高度な感想文に発展させることができます。

例)本を読んで内容を父に話すと、父は私に「人生は個人戦ではなく、実は団体戦だったと気づくことが大切なんだ」という素晴らしい考え方を教えてくれました。そして「社会性への目覚め」「協調性への目覚め」こそが大人への第一歩なのだと気づきました。・・など。

例)父にこの本の話を教えると、父は「人生は、時間と記憶・体の三大要素から成り立っているから、認知症の高齢者を登場させたこの本は、その三要素の全部について考えさせる内容になるから課題図書に選ばれたんじゃないかな」という鋭い指摘をしてくれました。私は父のその指摘に「なるほど」と感心したのですが、結果、この本がきっかけとなり「時間」と「記憶」「体」という人生の三大要素ついて深く考えさせられることになりました。そして、時間は寿命や効率のことでもあるし、記憶は思い出や内容のことでもあるし、また、人生の悩みのすべては「体を維持するための悩みなのだ」と気づくことができました。対人関係の悩みも、お金の悩みも、突き詰めれば「体を維持するための悩み」だからです。これらの発見は、私にとって、これからの思索や着想の基礎になる衝撃的な大発見でした。そのため、この発見のキッカケをくれた本書には感謝するしかありません・・・など。

例)本の内容を父に話すと、父は私に「この本の場合、主人公が自分目線の人生観から相手を意識する人生観へ成長できた点を評価する感想文にすることが重要ではないか」という意見を聞かせてくれた。私は父の言葉を聞き「なるほど」と思った。

つまり、人間的成長とは「自分中心の判断」→「相手のことも考慮に入れた判断」→「相手のみならず社会のことも考慮に入れた判断」→「現在の社会のみならず世代を超えた未来の社会も考慮に入れた判断」・・といったように、意識できる範囲を徐々に広げていく過程であるとなるわけだが、著者はそのようなことの大切さを「渡部のサックスになぜ感動するか」という宮路のいだいた疑問を通じ、その答えが「自分のためでなく目の前の人を喜ばすための演奏であることを発見した」という形で、読者に伝えようとしたのではないか・・など。

自分のあげたタオルを、最後まで大切な贈り物として持っていてくれた水木さんの気持ちに対して、宮路が思ったことを引き合いに出し、人間にとって大切なこととはなにか、自分の意見を述べる感想文もよいでしょう。

本書を読み、自分の人生について真剣に考えれば、その真剣さに比例して「他人の人生にもそれと同じだけの価値あること」が分かるものだと発見した。つまり「人は自分の人生を深く考えられる程度に応じて他人にも敬意を払えるようになる」のだと分かったのだ。本書によってこのことに気づけたことは、私にとって、大きな学びだった・・・というような展開もよいでしょう。

「もし、この本に続きがあるなら、私ならきっと・・」という切り口で、どのような展開になっていったか、また、なって欲しいかなどを発表する感想文も面白いでしょう。

「この本を読み、もっとたくさんの本を読んでみたくなりました。なぜなら・・」というように「読書の価値を発見できた」という内容の感想を書くのも良いでしょう。

・・・これらの中からいくつかを取り上げ「自分の思い出」「最近の出来事」などを紹介しつつ感想文にまとめてみましょう。

 
学校などの教育機関が与える課題は「教育的成果」を期待してのものです。そのため、教育機関主催の読書感想文を書くにあたっては「どのような学びを得ることができたか」を感じ取れる感想文にすることが大切です。

つまり、教育機関主催の感想文は・・

感想文を書きなさい=どのような学びが得られたかを書きなさい

 
・・・の意味だからです。
 
直接的な書き方の例としては「この本を読んで、これからは、もっと○○○を○○○しようと思うようになりました。」といった「心の変化を伝える一文」を入れると出題意図に合致した感想文になります。
 

「その扉をたたく音」読書感想文の例【例文】

以下に感想文の書き方の例文をご紹介いたします。文字数はまちまちですが「書き方」「着眼点」の参考にしていただければと思います。

「その扉をたたく音」を読んで①

※以下は、動画で紹介された感想文を横書きにしたものです。
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「ちゃんと働いた方がいいようだ。うん。ちゃんと働こう」読み終えた時の率直な感想がそんな言葉だった。

なぜなら、主人公の宮路は二十九歳で七年間彼女が出来てないと言っている。その原因はミュージシャンを夢見る『無職』という肩書だからだ。ミュージシャンを夢見る青年となると、音楽活動をするためにアルバイトをして、やっと作った時間の中で楽器の練習や創作活動に打ち込む苦労人のイメージがあるが、宮路に関しては、その苦労は無い。

それは、一人暮らしのアパートを借りて、仕送りが毎月二十万円を全て親が負担してくれるというスーパーニート生活を送っているからだ。

なぜなんだ。親がお金持ちでギターが弾ければモテるんじゃないのか?七年間ってサラッと言っているが、中学から高校卒業するまでの間でもまだ足りないぞ。僕の夢見るニートライフの夢を覚まさせないでくれ。

その前に親がお金持ちじゃないから無理だけど。仮に大逆転が起こって親がお金持ちになったとしてもそんな生活を許してくれそうもない。そんなわけだから、スーパーニート生活よりも彼女のいる人生を僕は選択します。

笑顔が可愛くて、ちょっと天然で甘えん坊な彼女を希望します。将来ちゃんと働くのでよろしくお願いします。このままだと読書感想文では無くて、僕の理想の彼女論になってしまいますので、話しを本に戻します。

宮路は、老人ホームで演奏をした際に出会った老人ホームの職員である渡部のサックスを聴いた時、彼を天才と感じた。天才を超えて神の領域だとも感じるほどに衝撃を覚えたこれが、この本の一行目に書かれている。渡部が演奏した曲は「故郷」です。

音楽の時間に習った僕の知っている「故郷」を超絶なアレンジをした表現はないのだが、宮路も老人たちも彼の演奏に魅了されている。テクニックではない何かがあるのかと感じた。実際に、渡部も言っているのだが、世の中に彼よりも演奏の上手な人は沢山いる。

中学時代に吹奏楽部で習ったサックスが好きで継続的に練習を重ねている程度の実カだ。では、何故、感動を与えられる演奏ができるか、その答えが本の後半で判明する。それは、自分の感情やテクニックに酔いしれて、演奏するのでは無くて、そこにいる相手に感動を伝えたいという思いで演奏しているからなのだ。

宮路が最初の訪問で演奏した楽曲は、自分の好きな曲や老人には合わない選曲だった。しかし、宮路が老人ホームに通い続け、手伝いや、買い出しをして、老人たちとコミュニケーションを取り、親子の様な感情、時には師弟関係や、友情が生まれることにより宮路の性格が変わっていきます。今までは自分勝手な所があったのですが、相手が何を求めているのか?

相手が何を欲しているのかを考えるようになっていきます。宮路の念願である、渡部とのセッションの演奏会でも、自分たちがやりたい曲ではなく、老人たちが楽しめるにはどうしたら良いのかを考えて練習に打ち込みます『宮路は無職なのに、すごく純粋で性格が良いです。老人たちからも無職をイジりまくられるが、当たり前のように受け流します。

無職なのに凄いヤツです|宮路と渡部は、次第に厚い友情が深まっていきます。私生活の話しを交わす仲になります。お金に苦労しない宮路とは逆に、渡部は幼いころに両親が離婚して、母親も父親も去り、取残された渡部は祖母と子供の頃から生活していました。

二五歳独身彼女いない歴三年。二十二歳から彼女がいません。祖母と生活をしているから、彼女を作るとしたら結婚前提で祖母と一緒に生活ができるかが基準になり、彼女を作る勇気が無い。宮路もニヤニ歳から彼女がいないので、経験値は迎えども境遇は「緒だ僕はこの本を読みながら、宮路と渡部が音楽活動をして有名になり、大成功をもたらす内容を期待しました。

しかし、その期待は裏切られ、二人は違った成長を遂げていきます。|それは、人から心のこもった物を受け取った時の価値観だと感じた。

宮路が老人から受け取った手作りのペン立てを大事にするところや、老人が宮路からもらったハンドタオルを大切にしていたことを知った時の気持ちなど、所々に商品の値段ではなく、物に対する気持ちの在り方が伝わってきて、物の価値は人の気持ちも加わっていると気付きました。

そして、最後に気付いて点がもう-つ。渡部は、いい奴なのに彼女がいない、職場にも女の子はいる。宮路は老人に対して相手に伝わり易いような振る舞いをするいい人。だが二人とも彼女無し。まさか、容姿の問題?僕は自分磨きも視野に入れて頑張ります。

「その扉をたたく音」を読んで②

※以下は、動画で紹介された感想文を横書きにしたものです。
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この小説は極悪人が出なかったので、読み終わった後に清々しい気分になりました。

後味すっきりの本の内容と言えば、強大な敵を倒す冒険物語や、努力の末に成功をつかみ取るサクセス物語を連想してしまいますが、この小説はそれとは別物になっています。主人公の宮路は二十九歳で無職の男性。七年間彼女が出来てないと言っている。

ミュージシャンを夢見る青年です。芸能関係を志す人はアルバイトをして、やっと作った時間の中で練習や創作活動に打ち込む苦労人のイメージがありますが、宮路に関しては、その苦労はありません。なぜなら、親お金持ちだから、一人暮らしのアパートの家賃代、光熱費を払ってもらい、生活費の仕送り二十万円を毎月口座に振り込んでもらえるというスーパーニート生活を送っているからです。ですが、音楽活動に集中できる環境にいるにもかかわらず、努力をせずに暇な毎日を過ごしています。

読み進めている途中では、課題図書になるような作品なのだから、どれだけのサクセスストーリーなのかと期待に胸を躍らせていたのですが、宮路達の夢はあるが、壮大な夢ではありません。

初めは漠然と成り上りを夢見ているのですが、老人ホームの人たちと触れ合っていくうちに優しい気持ちが目覚めていきます。夢を実現させるためにはそこが駄目なところなのかと、思うかもしれないですがそこが一番大事なところだと分かりました。

目の前の人達が幸福感を得るためにはどのようにしたらよいのだろうかと、試行錯誤する姿はすごく心地の良いものに感じました。そこには、富や名声、地位も得ることはありませんが目の前にいる人の笑顔を見ることや感じることができるのです。

主人公の宮路がギターを弾いて、老人ホームの介護士の渡部がサックスを吹きます。その二人が老人ホームのイベントで演奏をする物語です。この説明だけですと、感動するような出来事は起こらない気がしますが、老人ホームの入居者と、宮路と渡部の感情というか、心境が次第に変わっていくょうに感じます。

その分岐点は宮路の演奏する演目でも分かるのですが、一番初めの演奏は宮路が自分の好きな曲を演奏して、相手が理解を示していないと、自分のセンスを理解できない人が悪いと思い込んでいるところがあります。しかし、渡部と協奏する頃には、聴く人の事を考えてから、どの曲を演奏して、どんなパフォーマンスをすれば聴く人が楽しめるのかを考えて行動してするようになっていました。

これって、自分の生活にも同じようなことが言えるのだと感じました。例えば、友人とカラオケに行くときは自分の好きな歌や歌っても友達は聴いてくれたり、盛り上がったりすると思います。ですが、小さい子供が-緒」の時にアンパンマンの歌を歌わずに、デスメタルを大音量でヘッドバンキングをしながら舌を出して歌い続ければ、きっとその子供はカラオケ嫌いになることでしょう。

私もデスメタルを知りませんけど、泣いている子供を目の前にして、「地獄で待ってる。生き血をすすれ~」のような歌詞なのでしょうから最後まで歌いきる自信がありません。完全に偏見です。デスメタルを愛する方がこの感想文を読まないように祈ります。なにが言いたいかというと、自己主張よりも協調性を持って相手に接することが出来れば、相手も自分の事を理解しょうとしてくれる。

それによりお互いが分かり合っていけるのだと感じました。例えば、人から心のこもった物を受け取った時の価値観だと感じました。宮路が老人から受け取った手作りのペン立てを大事にするところや、老人が宮路からもらったハンドタオルを大切にしていたことを知った時の気持ちなど、所々に商品の値段ではなく、物に対する気持ちの在り方が伝わってきて、物の価値は人の気持ちも加わっていると気付きました。

それは、お互いの気持ちを分かり合えたからこそ、大切にできることです。|辛いことなのですが、人は永遠に生きることは出来ないことを再認識しました。

自分も含めて、いずれ人は亡くなります。老人ホームの入居者はそこがもっと現実的に考えられるかと想像できます。だからこそ、心を許せる存在になった人へ感謝の気持ちが強いのだと感じます。

そんなことを考えたら、振込詐欺事件ってひどいと感じます。人の善意に付け込んだ犯罪ですから、騙された方もショックが大きいのだと感じます。そんなことを考えたら祖父母に連絡してみようと思いました。「大丈夫私は本物よ」って言い続けよう。逆に怪しすぎるか。親に頼んで遊びに連れて行ってもらおうかな。

「その扉をたたく音」を読んで③

以下、完成次第、追加掲載いたします。

 
 

 
 


・大人への第一歩は「与える側」としての自覚
・「他人に善を尽くすとき、人は自己に最善をつくしているのだ」(格言)

 

用紙・字数のルール その他

原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。原稿用紙の大きさ、字詰に規定はありません。
文字数については下記のとおりです。

小学校低学年の部(1、2年生) 本文 800字以内
小学校中学年の部(3、4年生) 本文1,200字以内
小学校高学年の部(5、6年生) 本文1,200字以内
中学校の部 本文2,000字以内
高等学校の部 本文2,000字以内

※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白か所は字数として数えます。
※題名、学校名、氏名は字数に数えません。

応募のルールについての詳細は主催者ページで発表されます。
「青少年読書感想文全国コンクール応募要項」
 

他の課題図書&過去の入賞作品

2022年の高等学校用の課題図書は次の3冊です。
クリックすると解説ページが開きます。

過去の課題図書の紹介

過去の課題図書も「自由読書」のジャンルとして感想文を提出することができます。そのため、どの本を読もうか迷っている場合「書き方のアドバイス」や「例文」が存在する過去の課題図書の中から本を探してみるのも得策です。

2021課題図書

2020課題図書
 
2019課題図書

2018課題図書

2017課題図書

2016課題図書
 

また、長年読み継がれている「名作」の中から感想文を書く本を選ぶのもよいでしょう。こちらも書き方のアドバイスや例文つきです。
名作おすすめ本一覧
 
書き方の参考用に、過去の入賞作品の紹介ページも作りましたのでご活用ください。

【最重要ページ】感想文を書くにあたっての「コツ」「構成」「話の広げ方」などの詳細は下記のページに掲載していますので、ぜひ一読ください。(気になる審査基準も掲載!)

読書感想文の書き方のコツ
(テンプレートつき)

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