「アザラシのアニュー」読書感想文の書き方【例文つき】

2024年の課題図書対策!

こちらでは「第70回 青少年読書感想文全国コンクール」小学校「低学年」の部(1、2年生用)
『アザラシのアニュー』の「あらすじ(内容)」や「着眼点のポイント」、そして「感想文の書き方の例文」などをご紹介いたします。

※おもに、小学生が800字で読書感想文を書くための「書き方を教える大人むけの内容」になります。


「アザラシのアニュー」
あずみ虫 (著, イラスト)
定価 ‏ : ‎ 1,650円
出版社 ‏ : ‎ 童心社 (2023/12/25)
発売日 ‏ : ‎ 2023/12/25
大型本 ‏ : ‎ 41ページ

 
~~目次~~~~~~~~~~~~~~~
「アザラシのアニュー」あらすじ
ここがポイント!着眼点の例
読書感想文の例【例文】
他の課題図書&過去の入賞作品

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「アザラシのアニュー」あらすじ

YouTube朗読動画

さむい冬のある日。地球の北のほうにある海の氷の上で、タテゴトアザラシのあかちゃんがうまれました。
おかあさんはあかちゃんに、アニューとなまえをつけました。

アニューは、おかあさんのおちちをのんですくすくそだちます。
ある日、おかあさんがうみにでかけると……。

アラスカに滞在して制作をする絵本作家・あずみ虫が描く、野生動物たちの物語。

小さな子どもから楽しめるストーリーで、動物への興味の入り口となる絵本です。
アザラシのあかちゃんが一生懸命に成長する姿を、親しみやすいイラストで描きます。
巻末には、アザラシの生態を解説するページも収録。
 

「アザラシのアニュー」着眼点の例


 
数ある本の中から、どうしてこの本を選んだのかを説明するところから書き出すのも良いでしょう。

厳しい試練を乗り越えて、北極までたどり着けたアニューの立派さについて感想をのべてみましょう。

アニューは厳しい試練を乗り越えて、お母さんの言ったように、一人で北極まで泳いでくことができましたが、自分にも同じような思いでがあれば、その時の気持ちを紹介しながら、頑張ったアニューを褒める感想文を書いてみましょう。

また自分は途中であきらめてしまった思い出を紹介しつつ、最後まで頑張ったアニューを、見習いたいという内容の感想文にするのもよいでしょう。

あとがきには、タテゴトアザラシの母親が、冬の終わりに、白熊などの天敵のいない、2500キロも離れたカナダの島に、赤ちゃんを産みにやってくることが書かれていますが、その点について感じたことを感想文に書くのもよいでしょう。

「もしこの本に続きがるなら・・・」というように、本の内容に続きがあるなら、どのような展開になって欲しいかを書くのもよいでしょう。

アニューは、大好きなお母さんと離れ離れになってしまいましたが、北極にたどり着いた後、お母さんに会えたかどうかについては書かれていませんでした。その点に注目して、「もしこの本に続きがあるなら、北極についたアニューは、お母さんを見つけ、また楽しく暮らしていけた様子を書いてもらいたいと思いました」という内容の感想文もよいでしょう。
 

—–話の広げ方の例———————-

「この本の内容をお父さんに話すと、お父さんは・・・」というように、家族に本の内容を伝えた際のエピソードを加える感想文もよいでしょう。家族の意見を加えることで、意外性のある感想文に進展させることができます。

例)本のおわりに、あとがきが書いてありましたが、漢字が多くて僕には読めなかったため、お父さんに読んでもらうと、お父さんは「地球が温暖化しているので、アニューと同じ、タテゴトアザラシの出産場所が年々なくなってきているんだって」と教えてくれました。そのことを聞いて、僕は大変ショックを受けました。・・・など。

例)本の内容をお母さんに教えると、お母さんは「内容もよかったけど絵も上手だったよね。しかも、この本の絵はね、アルミ板を切ってそれに描いた絵なんだって」と教えてくれました。僕はそんな絵の書き方があるんだと、驚いてしまいました。・・・など。

ペットを飼っているのであれば、自分の家のペットを育てた際の共通点や違うところを紹介する感想文もよいでしょう。

アニューは、オスでしょうか?メスでしょうか?読み進めていくうちにどちらだと分かった、という内容の感想を述べるのもよいでしょう。

お母さんがアニューを残して、一人だけ北極に行ってしまう理由は書かれていませんでしたが、お母さんがいってしまう前に、その理由をもっとアニューに伝えて欲しかったです・・・という切り口で感想文を書くのもよいでしょう。また、自分なりの理由付けを紹介する内容にするのもよいでしょう。

また、お母さんは、アニューがもう少し大きくなるまでいてあげて、大きくなってから一緒に北極に行けばいいのになぜ、お母さんだけ先に行ってしまったのか、理由が知りたかったです・・・という内容の感想文もよいでしょう。

「この本をきっかけにして、いろいろな本を読んでみたいと思えるようになりました。」・・・という締めくくり方もよいでしょう。読書の習慣を身に着けるキッカケになったとする感想文は「教育的効果の表れを感じさせる感想文」です。

この本を読んで、物語や経験などを「伝えることの価値」「書き残すことの価値」について気づけたことを発表する感想文も素晴らしい着眼です。そして「自分も大人になったら、この本のような素敵な本を描けるようになりたいなと思いました。」とするまとめ方も良いでしょう。

話の広げ方の一覧

・・・これらの中からいくつかを取り上げ、関連する「自分の思い出」や「最近の出来事」などと絡めて感想文を書いてみましょう。

 
学校などの教育機関が与える課題は「教育的成果」を期待してのものです。そのため、教育機関からの課題としての読書感想文を書くにあたっては「どのような学びを得ることができたか」を感じ取れる感想文にすることが大切です。つまり・・・

この本を読んだ後「人として大切なことについて感じ取れた様子」や、「考え方の変化(成長)があった様子」、これらが文章から伝わってくる内容の感想文を書くことが特に大切となります。
 

「アザラシのアニュー」読書感想文の例【例文】

以下に、読書感想文の例文をご紹介いたします。文字数はまちまちですが「書き方」「着眼点」の参考にしていただければと思います。小学生ではまだ習っていない漢字も含まれているため、その部分も平仮名に直したあとの文字数で、規定の文字数に合わせてください。

原稿用紙に書く際は、改行のための空白部分も字数として数えます。句読点はそれぞれ1字に数えます。また、題名、学校名、氏名は字数に数えません。
 

これは便利!テキスト入力を原稿用紙に変換できるサイト
原稿用紙エディター

「アザラシのアニュー」を読んで①
 
わたしはこの本を読み終えたとき「アニューは頑張り屋さんなんだね」と思いました。

このお話は、地球の北の方にある氷の上で生まれた、アニューというタテゴトアザラシの赤ちゃんが、生まれてしばらくたった後に、お母さんのいる北極まで一匹で泳いでいくお話です。

アニューは、お母さんと離れ離れになってしまった後、お母さんからの言いつけ通り、白い毛がおとなのような灰色の毛になったので、一匹で北極に泳いでいくことをきめ、頑張って北極までたどり着くことができました。

わたしが一番印象に残った点は、アニューが北極に向かう途中、シャチに襲われた場面です。

なぜなら、一匹でも恐ろしいシャチなのに、三匹のシャチに同時に襲い掛かられたからです。

その時、氷の上でじっとしていたアニューでしたが、氷から落とされたら食べられてしまうため、ものすごく怖かっただろうと思いました。

わたしは幼稚園の年少組の時、お遊戯の時間にグループの中で、わたしだけうまく踊れなかったので、別の部屋で一人で音楽に合わせて何度も何度も練習させられたことがありました。そのとき、とても不安で泣いてしまったのですが、アニューがシャチに襲われている様子を読み、その時のことを思い出してしまいました。

でも頑張ったアニューは、最後に北極にたどり着くことができたので、本当によかったなあと思いました。

わたしも一人ぼっちで何かしなければいけないときは、アニューのことを思い出したり、この本をもう一度読んだりして、頑張るお手本にしたいと思いました。
 

「アザラシのアニュー」を読んで②
 
ぼくは『アザラシのアニュー』を読んで、アニューの勇気にとても感動しました。アニューはお母さんと離れて一人で北極に向かいましたが、その勇気と努力がとても立派でした。この本を読んで、ぼくも何かに挑戦する勇気をもらいました。

特にシャチに襲われたシーンでは、ぼくも一緒にドキドキしました。三匹のシャチがアニューに襲いかかる場面は、とても緊張しました。でもアニューはあきらめずに氷の上でじっとして、なんとか逃げ延びました。ぼくもアニューのように頑張りたいです。

ぼくはこの本を読んいる時、思い出したことがあります。それは幼稚園のころ遠くの公園に行ったとき、一人で帰れなくなってしまいまったことです。とても不安で泣いてしまいましたが、そのときおまわりさんが助けてくれて、家まで送ってもらいました。そのときの不安と、アニューがシャチに襲われたときの恐怖が重なりました。

この本を内容をお母さんに話すと、お母さんは「アニューは本当に勇気があるね」と言ってくれました。お母さんは、「アニューのように、どんなに怖いことがあってもあきらめずに頑張ることが大切だよ」と教えてくれました。ぼくもこれからは、何かに挑戦する時にアニューに負けないように頑張りたいです。

また、アニューが一人で北極に向かう場面を読み、一人で何かをやり遂げることは大切なことだと分かりました。ぼくも一人で何かに挑戦する時、アニューのことを思い出して、あきらめずに頑張りたいです。

この本を読んで、ぼくは自分の夢を持って、それを叶えるために努力することが大切だと分かりました。アニューの勇気と頑張りをお手本にして、ぼくもこれから色々なことに挑戦し、夢を追いかけていきたいと思います。
 

アニューの冒険とわたしの発見 

わたしは、課題図書の中から『アザラシのアニュー』を選びました。なぜなら、動物のお話が大好きだからです。この本は、アニューというタテゴトアザラシの赤ちゃんが北極に向かう冒険の話です。アニューはお母さんと離れて一人で北極に向かいましたが、その勇気と頑張りにわたしはとても感動しました。

特にシャチに襲われたシーンでは、わたしも一緒に怖くなりました。わたしは以前、デパートに行ったときに、お母さんとはぐれてしまい、迷子になりました。そのときはとても不安でたまらない気持ちだったことを覚えています。1時間もお母さんと会えませんでした。

デパートの店員さんが見つけてくれて、お母さんと再会できたときは、本当に安心しました。アニューがシャチに襲われたときの恐怖は、わたしが迷子になったときの不安なんかよりはるかに大変だったと思います。

この本を読んで、わたしは物語の面白さに気づきました。アニューの冒険はとてもワクワクしましたし、アニューが頑張る姿に勇気をもらいました。この本がきっかけで、これからはもっとたくさんの本を読んでみようと思うようになりました。

また、この本を読んだ後、わたしはお母さんにお願いして動物園に連れて行ってもらいました。本物のアザラシを見ることができて、とても嬉しかったです。小さいアザラシもいたので、アニューがどれだけ大変な冒険をしたのかが想像でき、とても感激しました。

本を読むことは、いろいろなことのきっかけづくりになるとも感じました。動物園に連れて行ってもらったのも、この本を読んだことがきっかけだったからです。

この本はお母さんに買ってもらいましたが、これからはたくさん本を読むようにするので、買うのではなく、図書館をもっと利用しようと思いました。図書館にはたくさんの本があり、いろいろな物語や知識を得ることができるので、とても楽しみです。
 


 

一人でも頑張れる人間になる
 

用紙・字数のルール その他

原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。原稿用紙の大きさ、字詰に規定はありません。
文字数については下記のとおりです。

小学校低学年の部(1、2年生) 本文 800字以内
小学校中学年の部(3、4年生) 本文1,200字以内
小学校高学年の部(5、6年生) 本文1,200字以内
中学校の部 本文2,000字以内
高等学校の部 本文2,000字以内

※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白も字数として数えます
※題名、学校名、氏名は字数に数えません。

応募のルールについての詳細は主催者ページで発表されます。
「青少年読書感想文全国コンクール応募要項」
 

他の課題図書&過去の入賞作品

2024年の小学校低学年(1,2年生)用の課題図書は次の4冊です。
クリックすると解説ページが開きます。


 

過去の課題図書の紹介

過去の課題図書も「自由図書」のジャンルとして感想文を提出することができます。そのため、どの本を読もうか迷っている場合「書き方のアドバイス」や「例文」が存在する過去の課題図書の中から本を探してみるのも得策です。

2023課題図書

2022課題図書

2021課題図書

2020課題図書
 
2019課題図書

2018課題図書

2017課題図書

2016課題図書
 

また、長年読み継がれている「名作」の中から感想文を書く本を選ぶのもよいでしょう。こちらも書き方のアドバイスや例文つきです。
名作おすすめ本一覧
 
書き方の参考用に、過去の入賞作品の紹介ページも作りましたのでご活用ください。

【最重要ページ】感想文を書くにあたっての「コツ」「構成」「話の広げ方」などの詳細は下記のページに掲載しています。中高生向けですが、小学生に書き方を教えるご家族にも参考になる内容ですので、ぜひ一読ください。(気になる審査基準も掲載!)

読書感想文の書き方のコツ
(テンプレートつき)

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